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エリザベス女王の「ファッション事情」 “3度目の正直”エレガントな装いの裏側とは
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女王のファッションは世界でも注目 ビニール傘をさす姿もカラーコーデでおしゃれに
英国の顔・エリザベス女王は、10日間のロイヤルツアーで最大30着もの衣装一式を用意するという。なにかあった場合に困らないように予備の一式も用意して持ち込むので、女王の空の旅の荷物は相当な重さになると伝えられている。御年93歳の女王は、赤やピンク、グリーンなどカラフルな色使いのドレスを着こなし、気品あふれる姿が注目されるが、同じ色使いのビニール傘や帽子、手袋などの小物を使ったコーディネートにも定評がある。専属ファッション・アドバイザーが明かす女王のファッション事情の裏舞台のひとつを、英メディアが報じている。
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英大衆紙「デイリー・ミラー」によると、女王が果たす多くの役割は、世界中を訪問して、その国の指導者と会見したり、英国内各地を訪問することだという。そのため、常にスマートで適切な服装でいることが必要となる。専属ファッション・アドバイザーのアンジェラ・ケリー氏が、このほど発売される自著「The Other Side of the Coin: the Queen, the Dresser and the Wardrobe」のなかで明かしたことによると、かつて飛行機移動の際に女王の衣装は、とても大きい革製の洋服ダンス3つに入れて移動していた。機内に運びこんだり、出したりするのに、非常に重たいため、スタッフにとっては簡単な作業ではなかったようだ。
そこでケリー氏は現実的な方法として、女王の服を入れて持ち運ぶ洋服ダンスをつり下げ式のバッグに変えることを思いついたという。その新しい方法にエリザベス女王自身も満足していた様子だったようだ。ところが、2000年のイタリア訪問の際に悪夢が。土砂降りの中、空港で荷物を機内に移動しようとした際に、暴風に見舞われてつり下げ式のバッグにあった女王の衣装が至る所でびしょ濡れになってしまった。
「それは、まるでスローモーションのように起こりました。女王陛下のびしょ濡れの洋服を拾い集めながら、とてもみじめな気持ちになりました」とケリー氏は当時を振り返っている。そんな経験から現在、移動の際に女王の衣装入れは、キャスター付きの軽量かつ頑丈なケースに変更。まさに“3度目の正直”で上品でおしゃれな女王の衣装一式は完全に守られているという。
(Hint-Pot編集部)