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転倒や衝突で大事故の例も ペダルなし二輪遊具で遊ぶ際の注意を消費者庁が呼びかけ
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だいぶ涼しくなり、外で遊びやすい季節です。ただし、危険性が十分にはわからないこともある子どもたちの遊びには、改めて注意が必要でしょう。「消費者庁 子どもを事故から守る!」の公式X(ツイッター)アカウント(@caa_kodomo)が、ペダルなし二輪遊具で遊ぶ際の注意を呼びかけています。
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保護者は危険な場所を一緒に確認
最近では当たり前のように見かけるようになった、ペダルなし二輪遊具。足さえ地面につけられれば、歩くようにしてスイスイ動き回れるので、子どもたちに人気です。ただ、ブレーキや補助輪などがないため、スピードを出しすぎると思わぬ大事故に至ることもあるようです。
公式Xアカウント「消費者庁 子どもを事故から守る!」では、「ペダルなし二輪遊具 ― 坂道での事故に注意!」とのタイトルで注意を促しています。投稿では「坂道ではスピードが出るため、衝突や転倒により大きなけがをする可能性があります」とコメント。
以下の3つを注意点として挙げています。
・坂道など危険な場所をあらかじめ子どもと一緒に確認する
・危険な場所では、絶対に走行しないように約束する
・必ず保護者が付き添う
また、消費者庁のウェブサイトでは、具体的な事故の例と注意すべきポイントを紹介。
・「保護者の隣で下り坂をペダルなし二輪遊具で走行中、勢い余って一回転する形で転倒し、頭と左肩を地面にぶつけた。左頭部のすり傷のほか、左肩に痛みがあり、腕を動かすのが困難であった。X線検査をしたところ鎖骨を骨折していた」(3歳)
・「ヘルメットを着用してペダルなし二輪遊具で走行中、下り坂で止まれず石垣の塀に激突した。手足のすり傷、鼻出血、左まぶたの打撲傷に加えて、物が二重に見える症状があり、検査の結果、左眼の眼窩底骨折が判明し、緊急手術となった。なお、普段通る道だったが、その場所でペダルなし二輪遊具を使うのは初めてだった」(5歳)
ペダルなし二輪遊具は、道路交通法の位置づけでは「自転車」ではなく「遊具」となるため、公道での走行は禁止されています。そうした背景や安全面への配慮から、製造・販売する企業では、ヘルメットやプロテクターの着用などのほか、安全な場所で乗るよう動画やイベントで啓蒙を行っているケースも。
大事故が起こらないように今一度、正しく安全な遊び方を確認しておきたいですね。
(Hint-Pot編集部)