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日本にルーツがある米国人男性 神戸に「父と一緒に行ってみたかった」ワケ
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旅の目的は人それぞれ。食や文化、日本を訪れる外国人観光客はどんな場所でどんなことを楽しんでいるのでしょうか。3度目の来日という日本大好きな米国人カップルは、特別な思い入れがあり日本へやってきたそう。なんと男性の祖母は兵庫県神戸市出身。自身のルーツもたどる旅で、男性の思い出に残ったこととは。
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清水寺や宮島…人気の観光スポットも堪能
朝から多くの人でにぎわう東京・築地場外市場で出会ったのは、米国ボストンからやってきたカイルさんとサラさん。日本の食や文化が大好きというふたりは3度目の来日で、今回はカイルさんの家族を伴っての日本旅行です。10日間滞在し、この日が旅行最終日でした。
10日の間にさまざまなところを旅したというカイルさん一行。東京のほかに京都、大阪、兵庫、広島を観光しました。外国人観光客にも人気の観光地へと足を運ぶなか、とくに印象に残ったのは京都と広島だったそうです。
「京都の清水寺はライトアップされていて、とても美しかった。昼間は人でごった返していたけれど、このライトアップのときは人がほとんどいなくてね。広島の宮島もかなり混んでいたけど、メイン通りから一本裏道に入るとそんなに混雑していなかったよ」
日本の気候や混雑具合に戸惑う外国人観光客が多いなか、カイルさんは3度目の来日とあってかなり慣れた様子。どのコースをたどればスムーズに動けるのか、どのタイミングで人気スポットに向かうべきかを熟知していました。
写真を見せながらうれしそうに旅を振り返るカイルさん。今回の旅で訪れた神戸は、カイルさん家族にとって思い入れのある場所だといいます。
「実は、僕の祖母が神戸出身なんだ。もう亡くなってしまったんだけどね。祖母は米国に移住してきたんだ。だから、祖母の血を引く父と一緒に行ってみたいと思ってね」
息子と一緒に母の思い出の地をめぐることができて、カイルさんのお父さんにとっても今回の日本旅行は特別な時間になったでしょう。また家族みんなで日本に来て、素敵な思い出を作ってほしいですね。
(Hint-Pot編集部)