どうぶつ
仲睦まじい元保護ねこ“きょうだい” 妹を溺愛するも撃沈する兄にほっこり 「思春期のよう」
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ねこがほかの子を毛づくろいする姿は、とても微笑ましいもの。しかし、毛づくろいされている側が喜んでいるとは限らないようです。今回ご紹介するのは、2匹の“きょうだい”ねこ。“兄”から熱心に毛づくろいされるも、“妹”はお気に召さなかったようで、足早に立ち去ってしまいました。このあと、2匹はどうなったのでしょうか? 飼い主さんに詳しい話を伺いました。
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激しさを増す“兄”ねこの愛情表現に待ったをかけた“妹”ねこ
「兄よ……妹は、そういうのは嫌らしいよ」
“妹”ねこの心の声を代弁するかのようなコメントが添えられた動画には、添い寝する2匹のねこが映っています。
“妹”ねこの体を左前足でしっかり抱き寄せながら、頭を舐める“兄”ねこ。はじめはおとなしく“兄”ねこに身を預けていた“妹”ねこですが、だんだんと激しさを増す“兄”ねこに嫌気が差したのか、ねこパンチをするなど抵抗し始めます。それでもやめない“兄”ねこに愛想を尽かした“妹”ねこは、その場を去ってしまいました。
2匹の様子を見守っていた飼い主さんは、この一部始終を動画で撮影。Xで公開すると、3000件を超える“いいね”を集めました。
リプライ(返信)には「“妹”がかわいくていつまでもかまって『お兄ちゃんもうやめて!』 って思春期のようなきつねちゃんの反応」「これが本当の猫かわいがり」「『やめるにゃ! しつこいにゃ!』(笑)」など、“兄妹”の温度差が感じられるリアクションを興味深く思う声が寄せられています。
このあと、“妹”ねこは隣の部屋へ。妹が去ってしまって寂しそうな表情を浮かべる“兄”ねこは、その場でゴロゴロしていたそうです。
双子の兄が虹の橋へ きつねちゃんが新しい家族に
注目を集めたのは、2匹の元保護ねこ。茶白の“兄”ねこ「たぬき」くんと、キジトラの“妹”ねこ「きつね」ちゃんです。2匹は飼い主さんと一緒に、「ねこの街」とも称されるトルコのイスタンブールで暮らしています。
たぬきくんは2021年6月20日に、双子の兄「ぱんだ」くんとともに飼い主さんに保護されました。仲睦まじく暮らしていましたが、パンダくんが2022年4月25日に虹の橋へ。
悲しみに暮れるなか、飼い主さんは「人間よりもねこが大好き」なたぬきくんのために、“きょうだい”のお迎えを考え始めました。そして、運命の出会いが訪れます。
「イスタンブールはねことの出会いに恵まれた街ですが、ねこにも相性があるので、なかなか次のねこをお迎えする覚悟が持てず……。何か月も迷っていたところ、ある日、家の近くに現れたねこに『ウニャアー!』とすごい鳴き声で呼び止められ、その勢いに圧倒されて保護しました。それがきつねです」
飼い主さんによると、きつねちゃんは「ちょっぴり神経質なお姫様」で、たぬきくんはそんなきつねちゃんのことがかわいくて仕方ないそうです。愛されていることがしっかりわかっているきつねちゃんは、たぬきくんのことを“兄”として立てることも。
「きつねはおもちゃで遊ぶとき、たぬきに先を譲るなどして順番を守っています。また、きつねのほうからたぬきを遊びに誘うことも。たぬきはきつねのことを“猫かわいがり”しているにもかかわらず、自分が遊びたくないときは、あっさりと断ることもありますね。マイペースな“きょうだい”です」
お互いを思いやりながら、幸せな時間を過ごす2匹。イスタンブールでのびのびと暮らす様子は、YouTubeチャンネル「猫s~ねこズ~」でも見ることができますよ。
○取材協力:ねこズとにぼし(@nekonekkop)さん
(Hint-Pot編集部)