ねこは人間の5倍以上、嗅覚が優れているといわれ、匂いにとても敏感です。あるねこは、自分の匂いをたっぷりつけた布団が洗濯されたことにご立腹。「せっかくマーキングしたのに！」と言わんばかりの姿が、X（ツイッター）で注目を集めています。飼い主さんを“やんのかポーズ”で威嚇する姿は迫力満点！　2.2万件もの“いいね”を集めた投稿について、飼い主さんに詳しいお話を伺いました。

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「ねこの布団なのに洗った!!!」　全身で不満を訴え…

　飼い主さんが洗濯を終えた布団を広げると、素早く布団の上にやってきたねこ。すると、耳を後ろに倒し、毛を逆立てながら体を弓なりにして威嚇し始めたそう。その理由は、たっぷりとつけたはずの自分の匂いが消えてしまったからでした。

「なんで洗ったの！」と訴えるかのように怒りを爆発させたねこは、迫力ある“やんのかポーズ”で飼い主さんを圧倒しました。

　飼い主さんはその姿を収めた写真に、「ねこの布団なのに洗った!!!　許さん!!」とのコメントを添えてXに投稿。すると、2.2万件もの“いいね”を集めました。

　リプライ（返信）には「怒っていてもかわいい」「せっかくつけたぺちこの証（匂い）が消えちゃうからそりゃ激おこだよねー」「ああ無情ですね」「モヤモヤしているのかな」「かわいいねぇ」など、“怒りモード”になったねこの気持ちを慮る声が寄せられています。

怒りが頂点に達したぺちこちゃんをなだめた、とっておきの方法とは？

　注目を集めたのは、2歳の元保護ねこ「ぺちこ」ちゃん。前髪のような黒白のハチワレがキュートな女の子です。2021年6月、4匹のきょうだいねこと公園に置き去りにされていたところを保護され、飼い主さんに家族として迎えられました。

　大切に育てられたぺちこちゃん。飼い主さんによると、これまで布団を干している間に「私の布団がない！」と怒ることはありましたが、洗濯をしたあとに怒ることはなかったそう。

「ねこは花の匂いなどにストレスを感じるそうなので、自然素材の石けん洗剤を使っていますが、自分の匂いが消えたことが嫌だったようです。かけ布団にシーツをかけていると、床に下りて私の足の周りをウロウロ。すると、私の足に噛みついてきました。『ダメ！』と叱ると逃げて、戻ってきては噛むことを10分ほど繰り返しました」

　こうして30分ほど、あの手この手で飼い主さんに怒りを表していたぺちこちゃん。布団を敷いている最中も、キャットタワーに駆け上がって「ウアー！」「ンナオー！」などと鳴いて、飼い主さんに“文句”を言っていたようです。

　なんとかぺちこちゃんに落ち着いてもらおうと、飼い主さんはある秘策を思いつきました。それは、飼い主さんの部屋着でぺちこちゃんを包み、なでなですること。この方法が功を奏し、ぺちこちゃんはようやく怒りを収めてくれたそうです。

「のどをゴロゴロ鳴らしながら、何かをしゃべっていました。『ごめんね』と声をかけながらなでなでしていると、パーカーに包まれたまま寝てしまいました」

　ぺちこちゃんのすべてを受け入れ、全力で愛情を注ぐ飼い主さん。ぺちこちゃんとの出会いに感謝しながら、「新しい家族として動物をお迎えしようと検討している方がいれば、保護ねこを検討してほしい」と願っています。

○取材協力：うちにぺちこがいる（@59038xca）さん

（Hint-Pot編集部）