保護から1か月半経ったねこのビフォーアフター写真が、X（ツイッター）で大反響を呼んでいます。保護前は顔も体もほっそりとしていましたが、今ではふっくらとしてまん丸顔に。まるで“別ねこ”のような、幸せそうな姿になったねこに感動する人が続出しています。4.7万人が“いいね”した写真について、飼い主さんに詳しいお話を伺いました。

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見違えるほど大変身したねこが話題に

「保護して1か月半　before→after」

　そんなコメントとともにXで公開された2枚の写真。そこには、保護前と保護後のねこが写っています。ビフォーの顔は、頭からアゴにかけてほっそりとして、体も痩せていますが、現在は全体的にふっくらとしているのが見て取れます。

　見た目にも明らかに健康的で幸せそうなねこの姿を目にした人たちから、4.7万件の“いいね”が集まりました。

　リプライ（返信）には「幸せがつまっていますね」「こけた頬が治っている！　良かった、素晴らしい人に保護されて」「1か月半でここまで福顔になるとは、自然の厳しさと人間（飼い主様）の優しさがわかりますね」「ふっくらかわいくなったね」など、ねこと飼い主さんを称える声がたくさん寄せられています。

通行人に虐げられていたきなこくん　家に姿を現し保護することに

　保護前後の驚くような変化で注目を集めたのは「きなこ」くん。茶白の男の子で、推定年齢2～3歳です。飼い主さんがきなこくんを初めて見かけたのは、今年の5月上旬。通行人から空き缶を投げつけられているきなこくんを目撃し、気になっていたそうです。

　それから1か月ほど経ったある日、先住ねこの「つくし」くんが窓に向かって「ニャーニャー」と鳴き始めました。不思議に思いつつ窓の外を見てみると、そこには、じっとこちらを見つめるきなこくんの姿が。痩せ細ったきなこくんを不憫に思った飼い主さんは、ごはんをあげるようになりました。

「週に2～3回来るようになって、今年の8月初旬頃からは、毎夜11時と明け方5時、1日2回、必ず訪れるようになりました」

　実はつくしくんも元保護ねこで、まだ2歳と若いため、2匹目のねこをお迎えすることは考えていなかったそうです。しかし、きなこくんとの交流を続けるうちに、その心境に変化が起こりました。

「生活にそこまで余裕があるわけではないので、多頭飼いするつもりはありませんでした。でも、ごはんを与えることで懐いたことには責任があると考え、保護することを決めました」

　きなこくんを保護することは、それほど難しくなかったそうです。窓越しにつくしくんの鼻に自分の鼻を近づけてあいさつをするほど、好意を示していたきなこくん。窓を開けておくと、自ら部屋に入ってくるようになりました。そのうち、窓が閉まっていると、手でガリガリと引っかいて「開けて」と鳴いてアピールするまでに。

「保護した日は、自ら家に入って来た瞬間、窓を閉めました。5分くらいはごはんを食べるなどして過ごしていましたが、窓が閉まっていることに気づくとパニック状態に。ひとしきり窓にタックルしたあと、タンスの下に隠れてしまいました。しばらくして、きなこを洗濯ネットに入れて、ケージの中へ入ってもらいました」