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「別れる2ヶ月前サイゼリヤで描いた彼女の絵」 ネット「完璧な予兆」と大騒ぎ→作者が明かす全く異なる真相
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「別れる2ヶ月前サイゼリヤでご飯食べた後に描いた彼女の絵が出てきた」。10月下旬、Xに投稿された1枚の似顔絵が大きな話題になりました。投稿主は漫画家の福本眞久(@frozen_pump)さん。ネット上は、絵に描かれた“あること”が、破局への「完璧な予兆」と大騒ぎに。福本さんに詳細を聞きました。
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「いつからだろう? スマホを触るのが当たり前になったのは。。」
福本さんは現役の漫画家で、過去には新人賞を複数回受賞。さらに、2020年にかけて大手出版社で連載をしたこともある実力の持ち主です。
投稿したのは1枚の似顔絵。サイゼリヤのテーブル席で、向かい合った当時交際中の彼女の様子を描いたものです。彼女はショートヘアにめがね、ジャケット姿。手前にはコーヒーカップが置かれています。日付は2022年11月28日と記されています。
ファミレスでの何げない1シーンを描いた作品ですが、ネット上は彼女が頬杖をつきながら、片手でスマートフォンをいじっていることに注目。「完璧な予兆でしたね」「最初はそんな事無かったのに。いつからだろう? スマホを触るのが当たり前になったのは。。」「付き合いたての頃は食事中にスマホ触ってなかったのに」などの反応がありました。
カップルでファミレスを訪れ、相手がスマホをいじっていれば、確かにうまくいっていないことの表れと勘ぐる人もいるかもしれません。
しかし、福本さんに確認すると、そのような見方とは全く異なる説明がありました。
「被写体には10分くらいポーズを維持してもらう必要があるので、退屈にならないよう楽な姿勢でスマホを見てもらっていただけです。破局の理由について色んな感想があったけど、ほとんどが絵の外側まで想像力が広げられてなくて、まあツイッター(X)ってこんなもんだよなと思いました」と、“真相”について語りました。
さらに当日の状況について、「20歳の頃から6年以上付き合っていた元カノと休日サイゼリヤに行って、食後にiPadのお絵描きツールで絵しりとりとかしてたんですけど、その流れで似顔絵を描きました。かわいく上手に描けるよう頑張りました」。別れは後に訪れても、このときは目の前の彼女に思いを込めて描いた似顔絵でした。
反響の大きさに戸惑いと喜び 「人に絵を見てもらえるのはうれしい」
普段は「ピンタレストというアプリでクロッキー(速写)を描いたりします。菅田将暉くんを描くのが好きです」という福本さん。
投稿が1.6万件の“いいね”など、大きな反響を呼んだことには、前向きに受け止めています。
「たくさんの感想ありがとうございました。人に見せるために描いた絵じゃないから戸惑ったけど、すてきだねとか、いい絵だねって言ってくれてとってもうれしかったです。多分、キャプションがツイッターで消費しやすい文章だったからバズったんだと思います。サイゼリヤとか、別れる前とか。キャプションなしで絵だけで投稿してたらこんなに伸びなかったんじゃないかな。いずれにせよ人に絵を見てもらえるのはうれしいです。これからもがんばります」と、結びました。
(Hint-Pot編集部/クロスメディアチーム)