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例年より遅れる見込みの紅葉シーズン 夏の暑さは影響する? 見頃を迎えるタイミングとは

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

鮮やかに色づいた景色が美しい紅葉の風景(写真はイメージ)【写真:写真AC】
鮮やかに色づいた景色が美しい紅葉の風景(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 秋の深まりを感じるなか、地域によっては紅葉が見頃を迎えています。しかし、今年は夏の暑さが長引いた影響もあり、例年よりも紅葉シーズンが遅れることが予想されているそう。紅葉が見頃を迎えるタイミングや、おすすめの紅葉スポットなどについて、気象予報士の資格を持ち、プロレスキャスターとして活躍する元井美貴さんにお話を伺いました。

 ◇ ◇ ◇

北海道ではすでに見頃を迎えているところも

 今年は11月の気温が高めと予想されているため、全国的に例年よりも紅葉の見頃が遅くなる傾向にあります。しかし、北海道では一時的な寒気の影響により、すでに見頃を迎えているところが多いです。また、関東甲信の標高が高い山でも紅葉が始まっています。

 すでに見頃を迎えている地域も多いですが、9月、10月ともに気温が高かったため、東日本、西日本は例年並みか、例年よりも遅めになりそうです。各地域で紅葉が見頃を迎えると予想される時期は以下の通り。

・北海道  ~11月上旬
・東北北部 ~11月上旬
・東北南部 ~11月中旬
・関東甲信 ~11月下旬
・北陸   11月中旬
・東海   ~11月中旬
・近畿   11月下旬
・中国   11月中旬
・四国   11月中旬
・九州   11月中旬~11月下旬

夏の暑さは関係ない? 紅葉を迎える目安は「気温8度」

 紅葉が見頃を迎えるタイミングは、夏の暑さよりも秋の冷え込みが大きく影響します。今年は猛暑が続き、9月も記録的な高温となって暑さが長引き、秋の深まりが遅れました。そのため、今年の紅葉シーズンは少し遅くなりそうです。

 昼間はたっぷりと日照時間があって、夜はガクッと気温が下がるという寒暖差が大きい日が増えると、鮮やかに色づいた紅葉が見られるようになります。

 また、紅葉が色づく目安は「気温8度」といわれており、一般的には最低気温が8度を下回ると紅葉の色づきが始まるとされています。普段、天気予報をチェックするときも、「葉(は)っぱの8=紅葉スタート」と覚えておくと良いでしょう。さらに、最低気温が5度くらいになると色づきが加速するといわれています。

東京のおすすめ紅葉スポットは高尾山 今年の紅葉はいつ?

 これからの時期、東京では高尾山の紅葉がおすすめ! 標高が599メートルと登山しやすく、都心から約50キロという近さで自然を満喫することができますよ。ケーブルカーを利用すれば1時間ほど、自力でも2時間かからずに登れるのも魅力です。

 ちなみに、例年だと高尾山の紅葉は11月中旬から12月上旬に見頃を迎えますが、今年は少し遅くなる可能性があります。

 美しい景色を見に出かけたいところですが、この時期は昼間の気温に合わせた服装のまま出かけると、夜に寒さを感じる場合も。羽織るものを準備するなど、体を冷やさないようにしっかり対策をして、紅葉を楽しみましょう。

◇元井美貴(もとい・みき)
大学在学中に気象予報士の資格を取得し、お天気キャスターとしてデビュー。現在はプロレスキャスター・解説員としても活動。メキシコのプロレス「ルチャ・リブレ」の理解度を深めるためスペイン語を猛勉強し、2022年11月に学習本「声出しスペイン語レッスン」を出版。音声配信プラットフォームVoicyでプロレス情報を発信中。

(Hint-Pot編集部)