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「餃子の皮って六角形でもよくないですか?」 食品ロスなくす“ハニカム餃子”に絶賛の声
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「餃子の皮って6角形でもよくないですか?」。円形が一般的な餃子の皮を、六角形に切り出すことで食品ロスをなくせるのではという投稿が、ネット上で話題を呼んでいます。投稿者はさまざまな工業製品のデザインを手がけるプロダクトデザイナーの辻村哲也さん。食に関するアカウント「ツジメシ(@tsujimeshi)」の名義でレシピ執筆もしているという辻村さんに、驚きの発想に至った経緯を聞きました。
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食品ロスに悩む製麺所の投稿に返信を送る形で、「六角形の餃子の皮」を提案
今月1日、ある製麺所が餃子の皮を製造する際に大量に発生する生地の残りについて、「原材料が高騰する現在、当店の早急に解決しなければならない問題点です」と投稿。投稿には、生地から型で丸く皮をくり抜いた後の、大量に余った切れ端の写真が添えられています。
辻村さんはこれに返信を送る形で、「餃子の皮って6角形でもよくないですか?」と提案。
「6角形にすることで
・角が目安になって包みやすい
・見た目がかわいい
・ひらひら部分がカリッと焼けて美味しい
・材料ロスがなくエコ
とかのメリットが出ないものかと。
金型費用は発生しますが、それ以上に付加価値商品になる可能性もあるかと」と六角形の皮のメリットを挙げています。
独創的なアイデアには、「ハニカム餃子!」「昔は生地を丸く広げて居たから、今でも丸いのですかね? 丸い皮で餡を包んで綺麗に閉じるのって結構難しいですよね? 包みやすくなるのでしたら、そして無駄なロスが減るのであれば有りではないでしょうか?」「そもそも、人の手で伸ばすから丸いだけで、機械でやるなら6角形は合理的ですね」「革命やん! ガイアの夜明けにでそう!」と目からうろこという声が多数寄せられています。
“六角形餃子”を思いついた経緯について、「製麺所の方のツイートを見かけ、最初は料理としての残皮の利用方法をぼんやり考えたりしたのですが、あまりに廃棄比率が多いので、形状でどうにかできないかと考えました。現状ロスがありながらも丸にしているのは、ワンタンや焼売の皮の四角とは違う『餃子らしさ』が必要なのだろう、となれば敷き詰められる六角形しかないのでは? と、とりあえず紙で作ってみました。六角形以外も敷き詰められる形状を考えたのですが、やはり餃子として種を包むことを考えると円に近い六角形がよさそうに思いました」と辻村さん。
「よくありそうなアイデアかとも思ったのですが、想像以上に反響がありました。包装・流通過程で変形などの問題が起きないか、生産設備の大幅変更が必要では、業務用では包む機械の変更も必要になる、といった意見もありましたが、概ね好評のようです。投稿した時点ではロール状のカッターで切る工程を想像していたので『金型費用』と書きましたが、その後餃子の皮の製造工程を調べたところ、中小規模では丸い型を使って手作業で抜いているようなので、そんなに大きな投資をせずに実現可能なのではないでしょうか」と話しています。
(Hint-Pot編集部/クロスメディアチーム)