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保護施設へ引き渡された老犬 手放された理由に愕然 結末に「泣けました」の声【米】
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ペットをお迎えするときは、結婚や転職、引っ越しなどで環境が変わっても最期まで面倒を見ることができるのか、10年以上あとまでを見据えて慎重に検討する必要があります。米国では、11年間連れ添ったにもかかわらず、赤ちゃんの誕生で手放された老犬が話題に。保護施設のSNS投稿が反響を呼んでいます。
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赤ちゃん誕生が理由で保護施設へ
米ワシントン州にある動物シェルター「シアトル・ヒューメイン」は、公式SNSアカウントで1匹の老犬を紹介しました。その犬の名前は「プリティ・ガール」。11歳にして動物シェルターへやっていたのには、とても悲しい理由がありました。同施設のPR&ソーシャルメディアスペシャリスト、ブランドン・マックスさんは米誌「ピープル」に対して語っています。
「プリティ・ガールは、11年間連れ添った元飼い主によって保護施設へ引き渡されました。飼い主の家には、新しい赤ちゃんが誕生し、そのストレスのためでした」
プリティ・ガールはシェルターに到着したとき、「心を閉ざしていた」といいます。しかし、ブランドンさんが小屋に入ると、彼女はすぐに膝の上に乗って甘えてきたそうです。
ブランドンさんは、シェルターのインスタグラムやフェイスブック、TokiTokでプリティ・ガールの生い立ちについて紹介。投稿された動画には、プリティ・ガールがブランドンさんの膝の上に座り、優しい目でブランドンさんを見上げながら撫でられている様子が映し出されています。
4日で新しい家族の元へ 「穏やかで愛情深い環境を与えてくれる素敵な老夫婦」
ブランドンさんは、プリティ・ガールをSNSで紹介した理由について、同誌に次のように語りました。
「シニアのペットというのは通常、里親が見つかるのに時間がかかります。シニアのペットには病気や行動上の問題が潜んでいると考えている人が多いのです。その背景について共有することで、より多くの注目を集めることができます。プリティ・ガールは11年間ずっと同じ家族の元にいたので、シェルターの環境は彼女にとって新しくもとても怖いものであるということを人々に知ってもらうことが重要だと思いました」
プリティ・ガールの投稿は大きな注目を集め、なかでもTikTokに投稿した動画の再生数が67万回を超えるなど大反響を呼びました。その後、プリティ・ガールはわずか4日で新しい里親に引き取られることに。新しい飼い主は「穏やかで愛情深い環境を与えてくれる素敵な老夫婦」だそうです。
現在、プリティ・ガールは新しい家になじんでおり、家族と穏やかな時間を過ごしているそうです。投稿には、幸せな結末を知った人たちから祝福の声が。
「彼女がたくさんの愛を受けて、たくさんのご褒美に満たされた最高の人生を送れることを願っています」「新しいお母さんはとても優しそうです」「これは泣けました。彼女にとってとてもうれしいです! 彼女は一生愛されるでしょう」など、多くの人がプリティ・ガールの前途が明るいものであることを願っています。
(Hint-Pot編集部)