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カワウソのウォータースライダー 完璧なコーナリングに4.1万人夢中 「しびれるぜ」

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

岩場のコーナリングもバッチリ!? 水路を滑り降りるコツメカワウソ(画像はスクリーンショット)
岩場のコーナリングもバッチリ!? 水路を滑り降りるコツメカワウソ(画像はスクリーンショット)

 ウォータースライダーのような水路から、スーッと巧みな体使いで滑り降りてくるカワウソ。うつ伏せの状態から前後の両足をしっかり伸ばしてバランスを取ると、そのまま水の流れに乗って最後は見事にプールへダイビング。X(ツイッター)では、楽しそうに遊ぶ姿が4.1万件の“いいね”を集めて話題になっています。投稿者のゆきうそ(@yuki_uso)さんに詳しいお話を伺いました。

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動物園に行くと何度も坂から滑って遊んでいるコツメカワウソを発見

「コーナリングも完璧」

 そんなコメントが添えられた動画には、人間の子どもが遊んでいるかのようにウォータースライダーを楽しむコツメカワウソが映っています。コツメカワウソとは、ネコ目イタチ科カワウソ亜科に所属する肉食動物のカワウソの一種。主に東南アジアや中国に主に生息していて、カワウソのなかでも体が小さく、四肢には水かきがあり指先の小さい爪が特徴です。

 撮影者のゆきうそさんは、そんなコツメカワウソのかわいさに魅了されて、2015年頃から動物園や水族館めぐりをしているといいます。多いときで週に1度、少なくとも月に2度は年間パスポートなどを利用してカワウソに会いに行くそう。今回の動画は、ゆきうそさんがカワウソ観賞におすすめする埼玉県こども動物自然公園で撮影されました。

「展示場は、坂の上のほうにホースがあり、定期的に水が流れる仕組みになっています。滑って遊んでいるように見えますが、これは水辺に住むカワウソの習性といわれています。動画を撮影した前後でも何度か繰り返していました」

 短い両前足を前方にまっすぐ伸ばして、水路にそって滑り降りる姿がなんとも愛らしいコツメカワウソ。難所に見える岩場のコーナーでも、表情ひとつ変えず越えてみせます。その背後には、「一緒に遊んでよー」と言わんばかりに追いかけてくる別のコツメカワウソの姿も映っていました。

 ゆきうそさんがこの動画をXに投稿すると、4.1万件の“いいね”が集まり大きな話題に。リプライ(返信)や引用リポストでは、「攻めてるなぁ」「見事なコーナリングとスタイリッシュな入水にしびれるぜ……」「あまりにもかわいすぎる滑り」「カワウソスライダーかわいいな」などのコメントが寄せられ、多くの人が虜になりました。

カワウソは魅力が満載 独特の“くねごろ”や“へそ天”姿に思わず笑顔も

ゆうきうそさんが埼玉県こども動物自然公園で撮影したカワウソ。もちもちのお腹がたまらない!【写真提供:ゆきうそ(@yuki_uso)さん】
ゆうきうそさんが埼玉県こども動物自然公園で撮影したカワウソ。もちもちのお腹がたまらない!【写真提供:ゆきうそ(@yuki_uso)さん】

 これまで数多くのカワウソを撮影してきたゆきうそさん。カワウソのどのようなところに魅かれているのでしょうか。

「胴長短足のボディ、もちもちのお腹、つぶらな瞳にふっくらした口元など、見た目のかわいさはもちろん、愛らしい仕草もカワウソの魅力です。水から上がったあとに背中を地面に擦りつけて水分を拭き取る“くねごろ”や、ひっくり返って両手両足を放り出して寝る“へそ天”など、無防備にお腹を出してごろごろする姿には、撮影しながらひとりで笑顔になってしまいます」

 また、今回撮影した施設のほかにも、かわいいカワウソに会うことができるおすすめがあるそう。いくつか紹介してもらいました。

「首都圏なら横浜・八景島シーパラダイスがおすすめです。飼育数も多く、家族と遊ぶ姿を観察できます。複数方向から観覧できるガラス張り展示のため、撮影していても楽しいです。また、兵庫県にある神戸どうぶつ王国も素敵ですよ。昨年オープンした新しいカワウソ展示場『オッターサンクチュアリ~コツメカワウソ生態園~』は、コツメカワウソの原生地である東南アジアの環境を再現した屋外展示で、カワウソ展示としてはおそらく日本一の面積です」

 最後に、コツメカワウソは飼育難度が高く、家庭のペットに向いていません。ゆきうそさんは「テレビなどの無責任な発信から発生したペットブームにより、コツメカワウソの密輸が問題になっています」と警鐘を鳴らします。

 コツメカワウソは冬眠することがないため、周年、昼夜問わずに活発な姿を見ることができる動物の一種です。かわいい姿を見たいときは、動物園や水族館に足を運び、マナーを守って観賞しましょう。

(Hint-Pot編集部)