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「不在時に置き配利用したい?」2000人に調査 3人に1人が否定派、防犯上の懸念も

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部・鍬田 美穂

「物流の2024年問題」の認知度と「賢い受け取り方」の選択が必要な理由

 デメリットがあっても置き配を利用する人のなかには、社会課題となっている「物流の2024年問題」を意識している人もいるでしょう。改めて、「物流の2024年問題」を宮武准教授に解説してもらいました。

「物流の2024年問題」の認知度は?【画像:Hint-Pot編集部】
「物流の2024年問題」の認知度は?【画像:Hint-Pot編集部】

「物流の担い手であるドライバーの長時間残業が常態化するなど、業界全体の課題がありました。働き方改革法案により一般的な労働環境に近づけるよう、2024年4月からドライバーの労働時間に上限が課されることで生じる問題を総称して『2024年問題』と呼んでいます。

 荷物の重量の観点、ドライバーの労働時間の長さなどから、長距離輸送への影響が大きいですが、配達の件数が多い“ラストマイル”と呼ばれる距離が短い輸送領域にも課題は多いです。宅配全体でみると集荷や配送先拠点への輸送、仕分けなど、さまざまな工程がありますが、営業所から利用者へ届けるラストマイルにかかる負担割合が最も大きいといわれます。再配達が生じない置き配の利用など、受け取る人の意識で改善できる要素は大きいです」

 置き配のほかに、荷物を受け取る人が意識するといいことはあるのでしょうか。

「たとえば万が一、盗難に遭うと被害が大きい高価な商品は、置き配ではなくコンビニ受け取りを利用する“使い分け”の受け取り意識も有効です。現在は荷物の受け取り方法に複数の選択肢があり、国土交通省は『「賢い受け取り方」を選択する』よう推奨しています。ネット通販などで買い物をする際は『賢い受け取り方』を意識して、配送方法を選んでもらえるといいですね」

※この記事は、「Hint-Pot」とYahoo!ニュースによる共同連携企画です。

◇宮武宏輔(みやたけ・こうすけ)
1986年、香川県出身。東京経済大学経営学部准教授。一橋大学大学院商学研究科修了。博士(商学)。2016年、流通経済大学流通情報学部助教、同准教授、2021年4月より流通経済大学大学院物流情報学研究科准教授ほかを経て、2023年4月より現職。専門分野はロジスティクス、交通経済学。論文に「日本における置き配の普及課題」「インターネット通信販売サービス別の受け取り方の利用動向」ほか、現在は「通信販売の配送における配送効率化を促す消費者の選択行動に関する研究」を行っている。

(Hint-Pot編集部・鍬田 美穂)