「ありがとう」の気持ちを込めて　イラストを玄関のドアに貼り付け

　外出自粛に伴い、宅配便の需要が高まり続けています。未曽有の事態の中、それでも日々ほとんど遅延もなく配達をしてくれる配達員さんに、頭が上がらない思いを抱いている人も多いのではないでしょうか。感染予防や再配達防止のために“置き配”といった非対面式の受け取りが推奨されているため、配達員さんに直接お礼ができない状況が続きますが、どうしても感謝の気持ちを伝えたかった女性が取ったある行動が話題となってします。素敵なアイデアを漫画にまとめ公開した、イラストレーターの母アパレル（haha_apparel）さんに話を聞きました。

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　物流が混乱しているというニュースを見聞きし、なるべく負担をかけないよう最低限の注文を心がけているという母アパレルさん。しかし、営業自粛店舗も増え、イラストレーターという職業柄、必要な画材や資料を手に入れるため宅配便を頼らざるを得ないこともしばしば。

　母アパレルさんは、配達員さんに日頃から口頭で「ありがとうございます！」と伝えるようにしていたそうですが、玄関先に荷物を置いてもらうことも増え、どうにか感謝の気持ちを伝えたいと思いました。そうして考えたのが、「ありがとう」の気持ちを込めたイラストを玄関のドアに貼る方法でした。

　イラストは凛々しい表情のAパターンとシンプルな顔のBパターンを用意。配達員さんがスーパーマンのように空を飛ぶ頼もしい姿と「配達ありがとうございます」の文字が入っています。

　また、母アパレルさんは、自分1人だけでなく、こうして同じように感謝の気持ちを伝えたい人のために、自宅の玄関用としてだけ自由に使えるよう、漫画の最終ページで画像データを掲載することにしました。

　母アパレルさん自身は非対面で荷物を受け取ったので、配達員さんの様子を確認することはできませんでしたが、漫画を公開すると多くの反響があり、実際に玄関に絵を貼った読者からは「（配達員さんが）うれしそうな顔をされていました」とメッセージが。また、通販会社の人からも「配達スタッフお1人お1人に感謝の気持ちを伝えたいと思っていたのでうれしいです」という感想も届いたそうです。

「私が想像した以上に、玄関に貼ってくださる方が多くて、ありがたいなあと感謝の気持ちでいっぱいになりました。イラストはBパターンが人気のようですが、この絵を使わなくとも、ご自身で絵を描かれたりして『#配達ありがとう』の気持ちを伝える輪が広がればうれしく思います」と母アパレルさん。

　思いやりあふれる母アパレルさんの行動に「思い付く優しさと、即実行される力。本当に素晴らしい」「今忙しい配送業者の方に負担がかからないようにあまり注文しないようにしていらっしゃる姿勢も見習わせていただきます」「可愛い素敵なアイデアです！」など、たくさんの温かいコメントが寄せられました。

（Hint-Pot編集部）