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冷凍うどんが白っぽく冷凍焼けする原因 防ぐ方法や硬さを軽減させる方法をメーカーに聞いた

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

冷凍焼けしたうどんは食べられるけれど…(写真はイメージ)【写真:写真AC】
冷凍焼けしたうどんは食べられるけれど…(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 冷凍うどんは電子レンジでも簡単に調理でき、手軽においしく食べられることから、冷凍庫に常備している人も多いでしょう。しかし、長い間保管していると、使いたいときに冷凍焼けを起こしていることも。どのようにすれば防ぐことができるのでしょうか? 冷凍焼けの原因や、冷凍焼けしているうどんの調理法などについて、冷凍「さぬきうどん」でおなじみのテーブルマーク株式会社マーケティング戦略部、麺カテゴリの岩田巧さんにお話を伺いました。

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冷凍うどんが冷凍焼けをする原因とは

 冷凍うどんが冷凍焼けする原因は、保存中の温度変化で麺の水分が失われて乾燥してしまうことです。冷凍焼けを起こした部分は白っぽくなり硬く、食感も悪くなります。それだけでなく、麺のコシやなめらかさ、風味が失われたり、麺切れしやすくなったりなどの変化も。

 これは冷凍うどんに限らず冷凍食品全般に起こり得ることですが、マイナス18度以下でしっかり冷凍できていれば冷凍焼けを防ぐことができます。ただし、家庭の冷凍庫では扉の開閉などで冷凍庫内の温度上昇が頻繁に起きるため、長い期間冷凍保存していると冷凍焼けが発生することがあります。

 冷凍焼けを起こさないためには、温度変化を極力避けることが大切です。冷凍庫内の温度を保つため、冷凍庫を頻繁に開け閉めしない、扉を開けっぱなしにしないこと。また、買ったあとはすぐに冷凍庫で保存し、早めに食べるようにしましょう。

冷凍焼けしていても食べられる?

 冷凍焼けを起こしていても、冷凍庫で適切に保存できていれば食べられないことはありません。しかし、冷凍焼けしている部分は調理をしても元に戻らず硬いままで、本来の味や食感を楽しめません。

 冷凍焼けしたうどんを電子レンジで加熱調理すると、さらに水分が失われて、より食感が硬くなることもあります。冷凍焼けしたものをできるだけおいしく食べたい場合は、凍った状態のまま沸騰したお湯でゆでると硬さを軽減させることができます。

 たとえば、煮込みうどんのような少し濃い味付けのうどん料理にするのがおすすめです。冷凍焼けでうどん本来の味わいや食感は損なわれますが、長く煮込むことで多少は麺のやわらかさを感じることができるでしょう。

 冷凍食品は賞味期限が長いと思われがちですが、保管状態によっては劣化が早まることもあります。いつまでも冷凍庫で保管していると、おいしく食べられるタイミングを逃してしまうかもしれません。本来の味が楽しめるうちに、できるだけ早く調理して食べるようにしましょう。

(Hint-Pot編集部)