「トルコのマカロニ」の袋詰めが1つ70円という激安価格。棚には「あやしいを通りこしてすがすがしいヨネこの価格…」と書かれたポップがあります。格安で販売しているのは東京・西日暮里のイラン・トルコ・ウズベキスタン料理レストランの「ザクロ」さん。こちらのお店の店主さんはどうやら諸物価高騰とは真逆の大バーゲンがお好きなようで、お店のスタッフは「いろいろあきらめている」そうです。ユーモラスな雰囲気に包まれたお店の商品についてレストランと雑貨ザクロ（@zakuro_tokyo）の「中の人」さんに詳細を聞きました。

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1個1000円LED入りランプ　「高いから別売りだったのに急に店長がタダに」

　トルコのマカロニのほか、1万2000円のトルコランプが半額の6000円（税込、以下同）、同じく1万2000円の置物が半額以下の5500円。驚くのはLED入りランプが1個1000円なのに「高いから別売りだったのに急に店長がタダで付けてあげよう、と言いだしました。1個1000円するのに、なんなの」と従業員を代表して「中の人」はあきらめの境地です。

　激安にしているワケを尋ねると「本当に薄利多売で、店主がいつもお客様が来てくれている分、安くしたいとかなんとか、感謝がどうとかでとんでも無い値段にします。なんなら利益出ないやつさえある気がします」と店主の“わがまま”を嘆くことしきり。

　薄利多売のせいでスタッフも困っているそうで、「どれだけ売っても薄利なので、たまにやる気が出ない時があります…」と打ち明けてくれました。一方、ユーモアのセンスあふれるポップについては「従業員のしんどい思いをそのまま書き殴った感じですかね。逆に気持ちがこもっています」と会心の出来を誇らしげに語ってくれました。

　なぜかほっこりさせられるポップの投稿には「ネーミングセンスがすごい」「ワロタ」「めっちゃ行きたい」「このpopすげー好きなのよ」などの他、「お店のことちゃんと考えてくれている従業員がいるの素敵すぎる」とエールも寄せられるなど大きな反響を呼んでいます。「中の人」さんは「反響があり、ネット注文なども入りうれしい限りです。レストランでもあるので、ぜひみなさま雑貨を買いに来たり、ご飯を食べに来たり、ザクロを感じていただけるとうれしいです。お待ちしてます」と結びました。

（Hint-Pot編集部／クロスメディアチーム）