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マグロ おいしい「サク」の見分け方 旨味アップのひと手間とは

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

教えてくれた人:和漢 歩実

マグロのサクをおいしくするコツ

 サクで手に入れたマグロを刺身にする際は、さっと流水で洗い、ペーパータオルで水気を拭き取ってから切りましょう。余分な臭みを取り除くことができ、マグロ本来のおいしさがアップします。

 さらにおいしく食べたい場合は、流水で3秒ほどさっと洗って水気をしっかり拭き取ったあと、バットや皿にのせてサクの両面に粗塩をたっぷりとまぶします。水気を取って、旨味を閉じこめるためです。塩気が入ってしまうため、粗塩は決してすり込んではいけません。まぶした状態で塩粒が溶け出したら、もう一度さっと水洗いして、ペーパータオルで水気をよく拭き取ってから食べましょう。ひと手間ですが、余分な水分が取り除かれ、身が締まっておいしくなります。

 目立つ筋や血栓が入ったサクの場合は、刺身で食べるよりも、煮たり焼いたりする加熱調理を。あるいは、角切りにして漬け丼などにすると、食感や生臭さが気にならずおいしく食べられます。良品とされるものよりも価格が安くなっていることが多いので、調理方法を変えるなど、上手に工夫して食べましょう。

【参考】
「新食品成分表FOODS 2023」新食品成分表編集委員会編(東京法令出版刊)

(Hint-Pot編集部)

和漢 歩実(わかん・ゆみ)

栄養士、家庭科教諭、栄養薬膳士。公立高校の教諭として27年間、教壇に立つ。現在はフリーの立場で講師として食品学などを教える。現代栄養と古来の薬膳の知恵を取り入れた健やかな食生活を提唱。食を通して笑顔になる人を増やす活動に力を注いでいる。
ブログ:和漢歩実のおいしい栄養塾