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妊婦・子連れに優しかった台湾 「電車内で競い合うように声をかけにきて…」 普通席、優先席も関係なし
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国や地域が違うと、文化も違うもの。外国を旅すると、日本とのギャップに驚かされることもしばしばあります。先日、台湾を訪れた妊娠7か月のmica(@mica24357835)さんは、現地の人々の優しさに感動した投稿をX(ツイッター)上にしました。心を打たれたのはどのようなことだったのでしょうか。詳しく聞きました。
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マタニティマークも不要 「電車で妊婦の私を見るなり競い合うように…」
「今、台湾に居るんだけどさ。感動することばかりで
電車で妊婦の私を見るなり競い合うように声をかけにきて、必ず席を譲ってもらえる…!日本だと優先席でもほぼ寝たフリされるから泣きそう」
micaさんが20日にした投稿には、滞在中に電車の座席を譲られた経験が記されていました。
電車に妊婦や高齢者が乗車してきたとき、座席を譲ることはマナーとして推奨されています。日本ではマタニティマークが普及しており、お腹が大きくなくても妊婦であることが周知されています。
micaさんは台湾ということもあり、マタニティマークはつけていませんでした。
しかし、電車内では、競い合うように、座席に座るよう声がけされたそうです。
「席の近くに立っていなくても遠くからお声がけいただくことが多かったです。手招きして座らせてくださいました。中年くらいの女性が多かったように感じます。親子連れで、お子さんに声がけするよう指示されている方もいらっしゃいました」
台湾の電車にも優先席はありますが、「優先席、普通席関係なく座らせていただけました」というから、かなり積極的な声がけだったことが分かります。
その理由について、micaさんは「譲り合いの文化があると聞きました。他にも、電光掲示板で大きく『妊婦には席を譲る』ことへの周知が徹底されているように感じました」と説明。さらに子どもを連れていたmicaさんは、「とにかく子どもに優しいです。飲食店ではジュースを無料にしてくださったり、お菓子をいただいたりしました」と、行く先々で人々の温かみに触れたと言います。弱者に寄り添う文化は、台湾全体に浸透しているようです。
帰国して感じた日本の現実 優先席でスマホをいじり続ける人々
もちろん、日本でも電車やバスで座席を譲る人はたくさんいます。一方で、目の前に妊婦や高齢者が立っていても、気づかぬふりをしている若者もいます。また、SNS上ではベビーカーや子連れに対する迷惑行為も散見され、優先エレベーターの使用問題も議論になっています。
投稿には「わかりますー!台湾、妊婦にも子持ちにもとっても優しいですよね…!」と、台湾の譲り合い文化を体験した別の女性のコメントもありました。
「昨日帰国しましたが、案の定日本では席を譲ってはいただけませんでした」と報告したmicaさんは、「ベビーカーで電車に乗るとき、我々子連れはわざわざ優先車両を選んで乗車しています。なのに優先席を頑なに動かない&車いす・ベビーカー置き場を陣取り、スマホをいじり続けているという光景が当たり前すぎて、悲しくなります。それは恥ずかしいことであるという意識の浸透した社会になってほしいと願います」と、訴えました。
(Hint-Pot編集部/クロスメディアチーム)