漫画
電車で席を譲る問題 解決するマークを見かけた漫画に反響「優しさから生まれた」
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電車の中で妊婦さんやお年寄りに席を譲りたいけれど、声かけを躊躇してしまった……。そんな経験がある人は少なくないでしょう。逆に体調が悪い時など、知らない人に席を譲ってほしいとお願いするのは気が引けてしまうことも。そんな双方の悩みを解決する手段になる「席ゆずりますマーク」の存在をご存じですか? 街で見かけて感心したという漫画をご紹介します。作者のあにらむ(heyannie_615)さんに詳しいお話を伺いました。
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「席を譲りたい」のに声をかけられない時は、このマークの出番!
配偶者さんとの日常生活や米国留学時代の思い出などを漫画で綴り、インスタグラムに投稿しているあにらむさん。ブログ「aniram Labo」でも海外生活の話や商品レポを投稿するなど、日々新たな情報を発信しています。
そんなあにらむさんには、最近知って感銘を受けたというアイテムがあます。それはマタニティマークの下に「席ゆずります 声かけてください」と書かれたストラップでした。
ストラップを見かけたのは、ある日の通勤電車内。座席でウトウトしていたあにらむさんは、目の前に立った男性をふと見ました。そのカバンには前述のストラップが。驚いたあにらむさんは、早速その場で調べてみました。
すると、マークを作ったのはある会社員の男性だと判明。制作のきっかけは、男性の配偶者さんが妊娠していた際、おばあさんから優先席を譲られた経験だったそう。そして、譲りたい・譲られたい側がお互い声をかける勇気のない時、それぞれの葛藤を解決し得るアイテムであることなども分かりました。
知識を得て目からウロコ状態になったあにらむさん。マークをつけていた男性を、思わず尊敬の眼差しで見つめてしまうのでした。ちなみに、俳優の照英さん似のおじさまだったそうです。
あにらむさんと同じように、このマークを知らなかった読者は少なくないようです。今回の作品をインスタグラムで公開すると、コメント欄には「知らなかった! シャイな日本人ならではの感じですが、優しさから生まれたものなのは間違いないですね」「こういうものがないものかと思っていたんですが……あるんですね!」など、驚きや感動の声が続々と寄せられていました。
また、「何でもしてもらって当たり前、こうしてもらって当然ではなく、こうやって相手を思い優しくて温かな世界が広がるといいですね」「みんなこのストラップをつけて、電車の中が平和な雰囲気に包まれる想像をしちゃいました」など、素敵なマークの存在にほっこりした読者もたくさんいたようです。
「Hint-Pot」編集部が調べたところ、このストラップの正式名称は「席ゆずりますマーク」。厚生労働省の許可済みで、購入は公式サイトから可能です。価格はサイズの大小や寄付型などで変わるそうで、サイトには「実費相当分の価格で販売しており、非営利です」と記されていました。