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落ち込んでいるママに娘が描いた「あまりにもぶっ飛んだ」イラスト 冷蔵庫に貼って「パワーもらえる」

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著者:Hint-Pot編集部/クロスメディアチーム

センスあふれるまな娘のイラストにほっこり【写真提供:うらりん。(@urarin_acc)さん】
センスあふれるまな娘のイラストにほっこり【写真提供:うらりん。(@urarin_acc)さん】

 愛する娘が元気のなかった母に描いてくれたのは、なぜか“ぽっちゃりオジサン”の絵だった――。ユーモラスなイラストを紹介した投稿がSNSで反響を呼びました。母である投稿者は、日々の家事や仕事の合間にパワーをもらおうと、イラストを冷蔵庫に貼っているそうです。娘さんは作家ヨシタケシンスケさんの絵本を参考に描写したのだとか。心温まる親子の物語についてお話を伺いました。

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「これを毎日見て、まだ逝けない、また頑張ろうと思える」

 投稿者は、40代のアクセサリー作家/アーティストのうらりん。(@urarin_acc)さんです。娘さんは現在15歳の中学3年生とのことです。

 ツイッター(X)の投稿内容は「娘が以前描いた尊いイラスト。唯一、この1枚が冷蔵庫に貼ってある。これを毎日見て、まだ逝けない、また頑張ろうと思える」というもの。どんなイラストなのかを見てみると、そこに描かれているのは、「天国に行く時の格好」をしているというリュックを背負ったオジサンの姿です。とても、お母さんを描写したものとは思えません。さらに持ち物が細かく記されていて、保健証(原文ママ)やまくら、カメラなど。「神様へのおみやげ」は、「けっこうむずいパズル」など独創的なものばかりです。3年前の日付になっています。

 うらりん。さんは娘さんに話を聞いたうえで、回答を寄せてくれました。「このイラストは娘が3年前に私(母)が落ち込んでいる時に、少しでも笑顔になってもらおうと、描いてくれたものです」とのことです。

 インパクト抜群のイラストを見た瞬間、「娘の絵があまりにもぶっ飛んでいて、笑うしかありませんでした」と振り返ります。そのうえで、「私の頭に浮かんだ『天国へ行く時の格好』とはかけ離れていて、ヒゲの生えたぽっちゃりのオジサンと、遠足かお泊まりにでも行くような荷物の内容が、私の落ち込んだ気持ちを忘れさせてくれるくらいのパワーがありました」と語ってくれました。

 冷蔵庫に貼る理由。それは、「今でも仕事などで疲れた時や毎日必ず目につくところに貼っておけばいつでもパワーをもらえる、と思っているからです」。母にとっての“元気の源”になっているそうです。

 投稿には「自分だったら何を持っていくかと考えさせられながらも、まだまだ子供と一緒に居たいと、思わせてくれる宝物ですね」「全てにおいてセンスありすぎですが、特に『たまっしー』というネーミングが好き」「何これ!すごくいぃ」「絵心&センスありすぎです」「ほっこりしました」と、共感や感動のコメントが続々寄せられています。

母の願い「イラストだけにこだわらず、いろんなデザインの世界を知ってほしいです」

 娘さんは絵を描くことが大好きで、将来はイラストレーターになりたいと言っているそうです。「これは6歳年の離れた長男の影響なのかなと思っています。小さな頃から画材に囲まれて、ワクワクしながら絵を描くことを楽しんでいました。手先も器用で私の使わなくなったアクセサリービーズを、サッサッサっとまねて上手に作ったりもします。イラストだけにこだわらず、いろんなデザインの世界を知ってほしいです。娘の思い描く世界が、私に描いてくれた絵のように、関わってくださる皆さんが笑顔になれるような『イラストレーター』になってくれればいいなぁと願います」。愛情あふれる母の思いを教えてくれました。

 また、娘さんが参考にした“お手本”があるそうです。うらりん。さんによると、「ポストを読んでくださった皆さんが教えてくださいましたが、作家ヨシタケシンスケさんの絵本『このあと どうしちゃおう』のイラストを見ながら描いたものだと分かりました」とのことです。

 実は6年前に娘さんが描いた「てんごくにいくときのかっこう」のイラストもあるそうです。「掲載画像1枚目は『NO.2』と書かれていて、『NO.1』もあるのですか? とのコメントをいただいて、2枚とも一緒に冷蔵庫に重ねて貼っていたことに気が付きました! この2つのイラストのタッチが娘の成長もよく分かって、ますます大切なものとなりました。ひらがなが漢字に変わっていたり、イラストの1つ1つがさらにパワーアップして、細かいところにこだわる娘の性格がよく出ていると思います」と話します。

 娘さんが筆を執る“NO.3”のイラストはどのように進化するのか、楽しみですね。うらりん。さんは「もっとたくさんの目に留まり、また笑顔になってくださる方が増えてくれると私も娘もうれしいです!」と結びました。

(Hint-Pot編集部/クロスメディアチーム)