漫画
孫に「おばあちゃま」と呼ばせる母 理由を聞いたらほっこり 実体験漫画に大反響 「なんてチャーミング」
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孫たちは、祖母のことをどのように読んでいますか。「おばあちゃん」や「ばあば」などが一般的かもしれませんが、とてもかわいらしい呼び方があるようです。その呼び方に関する漫画が、X(ツイッター)で3万件を超える“いいね”を集めて話題になっています。作者のありま(@arimama_umauma)さんに詳しいお話を伺いました。
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刺繍作家・ありまさんに聞く
初心者でも簡単で、キュートなモチーフの図案がたっぷりの「ゆるくてかわいいはじめての刺しゅう」(ワニブックス刊)を出版するなど、刺繍作家として活躍しているありまさん。Xでは、温かなタッチをいかした心温まる漫画もたびたび話題になっています。
今回は、ありまさんの母親にまつわるエピソードを紹介。ありまさんの母親は、孫たちから「おばあちゃま」と呼ばれているそう。ありまさんが「どうして『あばあちゃん』じゃなくて『おばあちゃま』なの?」と尋ねると、母親は「10年前に出会ってしまったのよ 憧れに……」と答えます。
母親がその光景に出会ったのは、ありまさんの姪が生まれる前の年。スーパーマーケットのお菓子コーナーで、女の子とおばあさんを見かけたそうです。その際、おばあさんが「おばあちゃまが買ってあげる」と言って、女の子のモミジのような手からお菓子を受け取りました。
そのシーンに、母親はズキュンと胸を射抜かれた感じになったといいます。母親は「おばあちゃま、なんて素敵な響きなんだろう」「それで、そのとき、私も『おばあちゃま』って呼んでもらおうって思った」と明かしました。
そのときのおばあさんは「きれいな白髪でとても品が良くて、まさに『おばあちゃま』って感じ」だったそうで、母親は「私もおばあちゃまって呼ばれてたら、それなりに『おばあちゃまなり』になれるかなって思って」と話します。ありまさんが「うんうん!! 『おばあちゃまなり』になってるよ」と返すと、母親は「ありがとう」と笑顔を見せました。
最後の“おまけ”の漫画では、ありまさんの兄が反抗期だった頃のことが描かれています。「うるせえババア」と言う兄に対し、母親は「ババアだなんて……母上様とお呼びなさい」と返したそうです。その後、兄は、機嫌がいいときに母のことを「ママ上」と呼ぶようになったそうです。
漫画は2つのポストに分けて投稿され、合計すると3.2万件の“いいね”が集まりました。リプライ(返信)には、「最後まで読んでお母様が愛おしくてふふふと笑ってしまいました」「なんてチャーミング、兄上様もかわいい」「おばあちゃまって響きが素敵ですね」などの声が寄せられています。
「母の思い出を漫画にできて良かったです」
ありまさんに後日談などを伺いました。
Q. お子さんたちが「おばあちゃま」と呼ぶように、ありまさんもお子さんが赤ちゃんの頃から「おばあちゃま」と呼んでいたのでしょうか?
「はい。私も子どもたちの前では母のことを『おばあちゃま』と呼んでいます。赤ちゃんの頃からずっとです!」
Q. 理由をお聞きになったのは最近のことですか? 聞いてみようと思ったきっかけを教えてください。
「いつだったかも、きっかけも忘れてしまいましたが『そういえば、おばあちゃまと呼ぶようになったのはなんでだろう?』と思ったので聞きました」
Q. ありまさんがお母様に対して尊敬している部分を教えてください。
「突拍子もない思いつきでも、『いいね、やりましょう!』とノリノリで楽しんでくれるところです」
Q. 心に残った読者からの感想があれば教えてください。
「同じように『おばあちゃま』と呼んでいた方や、独特な呼び方をされていた方が『懐かしいなあ』と共感してくださったのがうれしく、印象に残っています」
Q. お母様はこの漫画をご覧になりましたか?
「はい。『“モミジのような手”を思い出して涙が出た』と言ってくれました。母の思い出を漫画にできて良かったです」
(Hint-Pot編集部)