年末の大掃除シーズン。キッチンやお風呂など水回りの汚れは気になっても、つい忘れてしまいがちなのが、室内に飾った観葉植物など鉢植えの掃除です。よく見ると、意外にホコリが溜まっていることも。どう掃除したらいいでしょうか？　フラワー＆グリーンコーディネーターののなかりえこさんに、鉢植えの掃除のコツを伺いました。

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やわらかい布や軍手などを使用　葉の表面だけでなく裏面も忘れずに

　一般的に、植物は人間と同じように呼吸し、光合成をします。もし葉にホコリが溜まっていたり、汚れがあったりすると、呼吸や光合成がうまくできません。生育を妨げるほか、病害虫の原因にもなります。植物を元気に育てるためにも、きれいにしてあげましょう。

　植物などの葉をきれいにする方法として最も有効なのは、屋外でシャワーをかけて葉水をたっぷりとあげることなのですが、寒い季節にたくさん水をかけてしまうと、植物のダメージが大きいのでおすすめしません。

　年末の大掃除の時期に、葉のホコリをきれいに掃除するなら、やわらかい布や雑巾、またはキッチンペーパーやティッシュペーパーなどを用意します。水拭きならば湿らせて、乾拭きならばそのまま葉を1枚ずつ拭いて、ホコリを取りましょう。

　乾拭きでスピーディにホコリを落としたいのならば、軍手を使うのがおすすめ。手にはめて、そのまま拭くだけなので効率的です。ただし、力を入れすぎると葉が折れたり、傷ついたりすることがあるので注意しましょう。優しく触って汚れを落としてください。

　葉は表面だけでなく、裏側も一緒に拭くことを忘れずに。害虫予防の効果があります。もし害虫がついていたら、駆除剤などを使ってすぐに対処しましょう。

　葉が薄い、やわらかい、細かいなどの形状で拭くことが難しい植物の場合は、ホコリ取りやハタキなどを使って優しく払います。また、暖かい時間帯に、その場でサッと軽くホコリが流れる程度の葉水をしてあげるのもいいでしょう。

市販の掃除グッズも活用　ホコリは日頃からこまめに除去を

　植物の葉をきれいにする掃除道具として、リーフブラシというグッズも販売されているので活用するのもいいでしょう。また、葉をきれいにし、ツヤを出す植物用スプレーも販売されています。手間をかけず一気にきれいにしたい、葉にツヤを出したいという場合に便利です。

　そのほか、枯れている葉が鉢の上に落ちてそのままの状態になっていないか、または鉢カバーの中に落ちていないか確認し、あれば取り除いてください。同様に枯れた枝などがあれば、一緒に手入れします。

　ホコリはどうしても溜まってしまうので、年末にまとめて落とすのではなく、こまめに対処するほうが植物の健やかな成長のためにも有効です。大掃除で植物の葉のホコリを取ってきれいにしたら、新年からは日頃から換気をし、なるべく葉にホコリが溜まらないよう心がけましょう。

（Hint-Pot編集部）

のなか りえこ

フラワー＆グリーンコーディネーター。インテリア商材を扱う仕事から花の世界へ。現在はフリーで活動中。花と植物に関する提案・制作（装花・装飾・植栽など）を中心に行う。
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