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ローズだけどバラじゃない!? 名前に「クリスマス」が付く植物3種 育て方を解説
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教えてくれた人:のなか りえこ
クリスマスの植物といえば、モミの木やポインセチアなどが頭に浮かぶでしょう。その他にも、ずばり「クリスマス」が付く名前の植物があるのをご存じでしょうか。街中が寒々しくなっていくこの時期は、そうした植物を室内に飾って、クリスマスムードを盛り上げたいところですよね。「クリスマス」が付く名前の植物について、フラワー&グリーンコーディネーターののなかりえこさんに伺いました。
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クリスマスローズ:ローズというけれどバラではない
クリスマスの時季に見頃を迎えることから、「クリスマス」が付いた名で呼ばれる植物があります。それぞれをご紹介しましょう。
○うつむき加減に咲く可憐な花が美しい
クリスマスローズはキンポウゲ科の多年草です。クリスマスの時期にバラのような花を咲かせることから、その名が付いたといわれています。本来は「ヘラボレス・ニゲル」という品種に使われる英名。しかし、日本ではヘラボレス属すべてがクリスマスローズと呼ばれます。
寒い時期、うつむき加減に咲く可憐な花ですが、品種改良が進み、花色や花形のバリエーションが豊富。好みのものを探して育てる楽しみがあり、愛好家も多いことで知られています。
切り花として出回ることもあるので、見つけたら部屋に飾ってみては。水が下がりやすいので、まず湯揚げをしてから深水に浸けることをおすすめします。長持ちさせるコツは、水替えの時に少しずつ茎を切り戻すことです。
○クリスマスローズを育てる際のポイント
庭植えの場合は、水はけの良い明るい半日陰に植え付けをしましょう。最適なのは落葉樹の木陰。秋から春には日がよく当たり、また夏になると日差しを避けられます。基本的に水やりは不要ですが、あまりにも乾燥が続くようならあげましょう。
鉢植えの場合、10月から4月頃までは日当たりの良い場所で、それ以外の時期は明るい半日陰で管理します。また過湿が苦手なので、梅雨や秋の長雨、夏場の蒸れにご注意を。冬の凍結にも気をつける必要があります。表土が乾いたら鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと水やりをしてください。