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日本の国宝に感激するスペイン人 想像より「はるかに大きくて驚いた」ものとは
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外国人観光客から人気のスポットのひとつといえば、神社仏閣。日本の文化や歴史を感じることができ、四季折々の自然を楽しめるとあって、来訪動機に挙げる人も少なくありません。また、神社仏閣のなかには歴史的・文化的な価値などから、世界遺産に認定されているものも数多くあります。東京・渋谷で出会ったスペイン人は、奈良県の有名観光地を訪れ、そこで見た光景に驚いたといいます。「見たことがない」とびっくりした国宝とは。
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「あんなのは見たこともない」 世界遺産でもある日本の国宝に驚き
たくさんの人が行き交い、東京を訪れる外交人観光客に大人気の撮影スポットとなっている渋谷・スクランブル交差点。そこで出会ったのが、スペイン人のロジャーさんとザネットさんです。
スペインのバルセロナから、初めて日本を訪れたというふたり。約2週間の滞在予定も終盤で、これまでに大阪、京都、奈良、広島、高山へ足を運んだといいます。さまざまな地を旅してみて、一番良かったと感じた街を聞いてみました。
「自分にとっては奈良」と答えたのは、ロジャーさん。1998年に世界遺産に登録された「古都奈良の文化財」のひとつ、東大寺が印象的だったと語ります。
東大寺は、シカがいることで有名な奈良公園の敷地内にあります。豊かな自然に囲まれていることから、ロジャーさんは「森の中にあるような雰囲気が良かったよ」と気に入った様子。もちろん、強いインパクトを受けたのは、東大寺の本尊でした。
「とくに(インパクトを受けたのは)あの大仏だね。あんなのは見たことがない。思っていたよりはるかに大きくて驚いた」
大仏の正式名称は、盧舎那(るしゃな)仏、もしくは毘盧遮那(びるしゃな)仏。奈良時代に鋳造され、現在は国宝に指定されています。像全体の高さは14.98メートル、顔の長さだけでも5.33メートル。歴史的・文化的な価値を知らない人が見たとしても、そのスケールや神々しい姿に圧倒されるのではないでしょうか。
京都や広島、高山を訪れるなど、日本の文化に関心を持って来日したロジャーさんが大仏に強い印象を受けたのは、単に大きさだけではなく、その歴史と長年にわたって人々から集めてきた信仰を感じ取ったからかもしれませんね。
(Hint-Pot編集部)