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漫画

キャリアプランの理想と現実が違いすぎる! ユーモアたっぷりの図に共感殺到 「めちゃくちゃわかる」

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

Will・Can・Mustの理想を描いた1コマ目【画像提供:かけだしちゃん(@kakedashi_chan)さん】
Will・Can・Mustの理想を描いた1コマ目【画像提供:かけだしちゃん(@kakedashi_chan)さん】

 将来、自分はどうありたいか――キャリアプランを設計する際に役立つ自己分析フレームワーク、「Will・Can・Must」。就職活動や、企業における社員の目標設定など、多くの場で活用されており、目にしたことがある人も少なくないでしょう。その図を利用した、理想と現実がひと目でわかる、ユーモアたっぷりの2コマ漫画がX(ツイッター)で4.3万件もの“いいね”を集めて話題になっています。作者のかけだしちゃん(@kakedashi_chan)さんに詳しいお話しを伺いました。

 ◇ ◇ ◇

Willは大きく、Canは小さい Mustは…?

 イラストレーターや漫画家として活躍している、かけだしちゃんさん。Xで公開している、かけだしちゃんが主人公のエッセイ漫画が人気を博しています。また、Webサイト「ダ・ヴィンチWeb」では、Webデザイナーを目指す女性を描くゆるふわ漫画を連載中。ポッドキャスト「ManaのWebクリエイターカフェ」にも、月に1度ほど出演しています。

 そんなかけだしちゃんさんが今回描いたのは、キャリア整理に役立つ「Will・Can・Must」という有名なベン図を用いた、理想と現実のイラストです。

「Will」は「やりたいこと」、「Can」は「できること」、「Must」は「人から求められていること」。3つそれぞれが円で描かれ、本来の使い方であれば、円の中などに当てはまることを記入していきます。そして、3つの円がすべて重なる項目を目標にすることが、キャリア形成において役立つそうです。

 かけだしちゃんさんが描いた漫画の1コマ目には、まさに「理想」が描かれています。Will・Can・Mustの3つの円は、バランス良く同じ大きさ。3つ重なった部分には色が塗られ、「ここを目指そう!!」の文字が添えられています。

 一方、2コマ目の「現実」は、まったく違う状態です。「Will」はとても大きな楕円形に描かれ、「Can」の円はWillから離れたところにポツンと、とても小さくあります。そして、「Must」にいたっては、理想の図と同じくらいの大きさではあるものの、とても薄く描かれていて、今にも消えてしまいそうです。

 投稿は反響を呼び、4.3万件の“いいね”が。今回の投稿のリプライ(返信)には、「mustがぼやけてほとんど見えなくなるって、ありがちですね」「ありがとうございます。ここ1か月考えていたモヤモヤをまさに言語化していただきました」「めちゃくちゃわかる」など共感の声が寄せられています。

「求められていることってなんだろう?」 ぐるぐる考えている内に生まれた作品

理想と現実の大きなギャップを描いた実際の漫画【画像提供:かけだしちゃん(@kakedashi_chan)さん】
理想と現実の大きなギャップを描いた実際の漫画【画像提供:かけだしちゃん(@kakedashi_chan)さん】

 この漫画は、かけだしちゃんさん自身が未来に悩んでいたときに生まれたといいます。

 実は、今回の漫画を投稿した「かけだしちゃん」というXアカウントは、「自分が引っかかって挫折したときのむしゃくしゃを晴らすため、100話で完結するタイプの漫画を公開するためだけ」に作ったそう。その連載が一旦終わり、その後漫画やポッドキャストなど、いろいろなことに挑戦するご縁にも恵まれました。

「それに伴い『やりたいこと』がどんどん大きくなってきたのですが、何に挑戦するにも、自分の力が足りないと気づいてしまいました」とかけだしちゃんさん。そんななかで、生まれたのが今回の漫画でした。

「漫画の完結したアカウント(かけだしちゃん)に求められていることってなんだろう? など、ぐるぐる考えている内に、『そんな感じの図がなかったっけ?』と思いつきました」

 大きな共感を呼んだ現実のイラスト部分について、かけだしちゃんさんは次のように説明します。

「とっ散らかって大きくなるWill! 圧倒的力不足Can! わかったら苦労しないし、わかっても自分ができるとは限らないMust! です」

 人によっては、Willのやりたいことがわからず、苦労している人もいるかもしれません。やはり理想のようにバランス良くとはなかなかいかないもの。多くの共感を得た作品は、自分自身もキャリアに悩んでいたかけだしちゃんさんだからこそ生み出すことができたのでしょう。

(Hint-Pot編集部)