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漫画

社内のルールに違和感…7時間15分で仕事を辞めた漫画に2.6万人共感 「勇気ある決断」

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

漫画のワンシーン。出勤2日目で知らされた社内ルールに唖然【画像提供:ZENZO(@zettdot)さん】
漫画のワンシーン。出勤2日目で知らされた社内ルールに唖然【画像提供:ZENZO(@zettdot)さん】

 期待に胸を膨らませて始めた新しい仕事。しかし、いざ働いてみたら、理想と現実のギャップに戸惑ったという人もいるでしょう。ツイッター上では、新たな勤務先のおかしな社内規則に納得できず、入社から7時間15分で退職したという実体験漫画が2.6万件の“いいね”を集めて話題になっています。作者のZENZO(@zettdot)さんに詳しいお話を伺いました。

 ◇ ◇ ◇

面接時にも就職決定後もまったく聞かされていなかった「理不尽なルール」

 ZENZOさんはイラストレーターとして活動しながら、アパレル業界で10年間働いていました。アパレルキャリアで経験したことを漫画に描き、SNSで公開したところ大反響に。現在は漫画家に転身し活動しています。自身に起きた珍現象や、驚きの経験談をまとめた電子書籍「売り場は今日も戦場です」(PICK UP PRESS刊)が3巻まで発売中です。

 今回ツイッターで話題になった作品も、ZENZOさんがアパレル業界で働いていたときの体験談を描いたもの。漫画を掲載したツイートには、「新社会人のみんな!! 『なんか嫌だ』っていうその直感、当たってることが多いから、自分の気持ちを信じて!! アパレル自腹買い取りを断って7時間15分で会社を辞めた私みたいな奴だって存在してるからね!! 大丈夫!!」という力強いメッセージが添えられています。

 漫画の冒頭では、クマのキャラクターに扮したZENZOさんが、洋服のセレクトショップへの就職が決まったことを報告します。そして勤務初日、問題なく実働7時間の勤務を無事に終えたことに充実感をにじませました。

 そして迎えた2日目。売り場へ出ようとしたZENZOさんは、店長から服装について指摘を受けます。

「その格好じゃ売り場に立てませんよ! 社内連絡が数日前にあって、秋物を着ないと職場に出られません!」

 その言葉にZENZOさんは絶句します。なぜなら、そのルールについて、面接時や入社時に会社から知らされることがなかったからです。さらに店長は、今すぐ売り場から洋服を3~4着選んで、自腹で購入するよう指示を出します。

 ZENZOさんは、自店の商品を自腹で購入することに不信感を抱き、「法律に違反するので同意できない」と伝えます。すると店長が電話をつなぎ、社長と直接話し合うことに。出勤から通話が終わるまでの時間は15分。そしてZENZOさんは、初日と2日目の勤務時間を合わせた7時間15分で仕事を辞める決断に至りました。

 漫画は2.6万件もの“いいね”を集めて話題に。リプライ(返信)には「私も経験あります」「勇気ある決断です」「アパレルではもう当然だと麻痺しちゃってました。制服買うために働いて……と矛盾」「逆に潔くて気持ちいいです」「これ結構“あるある”だけど、みんな規則だからと受け入れたりするんだよね」「昔ながらの慣習にとらわれて、仕事辞める奴=悪いみたいな風潮は本当にやめたほうがいい」「これは間違いなく退職して正解案件ですね」など、共感の声が続出しました。