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「こんな家に産まれてこなければ…」 怒る長女にパパが取った行動に称賛 「真似させて頂こうと思いました」

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部/クロスメディアチーム

長女にパパが優しくかけた言葉とは(写真はイメージ)【写真:写真AC】
長女にパパが優しくかけた言葉とは(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 長女が投げつけた「こんな家に産まれてこなければよかった」という言葉。パパはけっして感情的になることなく、優しい気持ちで接し、こう声をかけました。「大好きだよ」――。父娘の一幕を紹介したSNS投稿が話題を集めました。投稿者で6歳長女と3歳次女を育てる、くたまる(@chapikof)さんに子育てエピソードを伺いました。

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「僕や妻に当たり散らす行為は彼女なりの『甘え』なのだと思っています」

「夜に長女が怒って『パパもママも大嫌い!!』『こんな家に産まれてこなければよかった!』とまあまあな暴言を吐いて、それでも優しく声掛けし続けてたら『もう話しかけないで!』と言われたので最後に『大好きだよ』って言ったら小さい声で『それは…ありがとう』って言ってたのかわいかった」。くたまるさんは家庭内での出来事についてこう綴りました。

 長女の言動について、「僕や妻に当たり散らす行為は彼女なりの『甘え』なのだと思っています。イライラしたり怒ったりしたときに、それを親にだけは隠したり我慢したりしないでぶつけられるんだと思います」と、冷静に受け止めているそうです。

 くたまるさんは、ある子育ての信念を持ち、実践しています。「イライラやムカムカする感情は、小学校や学童などでたまったストレスの発散であったり、やりたいこととやるべきことのジレンマだったり、どちらにせよ長女にとって心が成長する上でなくてはならない感情です。それを大人が大人の力や論理でねじ伏せれば長女はそれらの感情を抑えつけるようになります。抑えつけた先には学校の先生や友人に向かうことになると思っています。なので、長女にとって親は『何を言っても自分を愛してくれる存在』でありたいのです。そういう理由で優しく声をかけられるよう努力しております」と語ります。

 このときの声がけの内容はどんなものだったのでしょうか。「長女の言葉に自分がどう感じたかを話すようにしています。例えば、『こんな家にもういたくない』と言われれば『そんなことを言われたら悲しいよ』と言って、その言葉が相手にどういう気持ちを起こすのかを伝えています」とのことです。

 投稿は大反響。1.7万件以上の“いいね”を集めていて、「この状態で、そういってあげられる器の大きい親に育てられて幸せですね」「これがツンデレってやつですかい?」「息子が怒ってるときは真似させて頂こうと思いました」「人に優しく接すると、相手は変わり、とても優しくなります」「最後ほっこり」など、感激の声が寄せられています。

 やはり、最後の「大好きだよ」「ありがとう」のやりとりが印象的です。くたまるさんは「どんなに悪態を吐いても伝わってほしいことは伝わってるんだな、と思いました。思わず妻と顔を見合わせて、にっこりしてしまいました」。家族の思い出の1ページとして刻まれることになるでしょうね。

 充実感あふれる2児の子育て。これから大変なこともあるかもしれません。改めて、どんなパパでいたいのか、理想の家族像を聞くと、「娘たちにとって『何を言っても自分を愛してくれる存在』でありたいのです。それは妻にとってもであり、何があっても家族を愛せる存在でありたいと思っております」と教えてくれました。

(Hint-Pot編集部/クロスメディアチーム)