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ガスコンロのひどい焦げつき 一番効果的な掃除方法は? 掃除のプロが解説
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教えてくれた人:伊藤 まき
ガスコンロのなかでも、炎が直接当たる五徳やグリルは焦げつきやすく、掃除が難しい部分。このこびりついてしまった頑固な汚れを、通常の洗い方では落ちないから……と、金たわしやハードタイプのスポンジでゴシゴシ洗ってしまっていませんか? 実は、五徳やグリルに余計な傷をつけ、よりいっそう汚れを溜める原因になってしまう場合があるそう。クリンネストの資格を持つ、掃除のプロ・伊藤まきさんが解説します。
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五徳・グリルの掃除は重曹で浸け置きを
ガスコンロに設置されている五徳やグリル。汚れの原因は主に油分です。普段からまめに掃除をしていれば、汚れがこびりつくことはありませんが、放置してしまうと使うたびに黒く焦げついてしまいます。そして、気づいたときにはベトベト、ギトギト状態になってしまうことも。
こうした状態になったら、ぬるま湯1リットルに対し、重曹を大さじ1杯入れた重曹水での漬け置きがマスト。洗面器やバケツに重曹水を張って浸けてもいいですし、ビニール袋に重曹水を入れてそこに浸けてもいいでしょう。
浸けたまま放置しておけば、およそ1~2時間で油汚れがきれいに浮いてきます。あとは軽く洗い流すだけできれいになりますよ。
食洗器がある人は、それを利用するのも手。浸け置きした五徳やグリルのパーツを食洗機に入れて洗浄すると、よりきれいになります。置き型食洗器のなかには、浸け置き洗いモードがついているものもあるので、せっかくの便利な機能を利用しない手はありません。ただし、鋳物の五徳やフッ素樹脂加工付きのグリルプレートなど、食洗機の利用がNGな素材もあります。メーカーの説明書に従って掃除するようにしてください。
ゴシゴシ洗いは五徳やグリルを傷つけるばかりか、私たちの指や手を傷つけるおそれがあります。とくに乾燥が気になる冬は、手指をいたわってあげたいもの。重曹水を使い、賢く掃除しましょう。
(和栗 恵)
伊藤 まき(いとう・まき)
整理収納アドバイザー1級、クリンネスト2級。ホテル清掃員や国鉄系レストランの厨房、内装会社、デパートの搬入搬出などで経験を積み、出版社に入社したのち独立。掃除しながら片づける「整理収納のプロフェッショナル」として各種ウェブメディアで記事を手がけ、掃除本の編集ライターとしても活躍中。
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