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メラミンスポンジを使ってはいけない場所 サビやカビの原因になることも 掃除のプロが解説

公開日:  /  更新日:

著者:和栗 恵

教えてくれた人:伊藤 まき

便利なメラミンスポンジ。家電掃除に使うときの注意点とは(写真はイメージ)【写真:写真AC】
便利なメラミンスポンジ。家電掃除に使うときの注意点とは(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 水をつけて磨くだけで汚れが落ちることから、いまや掃除に欠かせないアイテムとなったメラミンスポンジ。ミクロン単位で発泡させたメラミン樹脂でできたスポンジのことで、発泡によりできた細かい網目が汚れを削り落とし、茶渋や水アカなどをきれいにします。便利だからと、ついいろいろなものに使ってしまいがちですが、実は使用NGのものもあります。とくに家電は使ってしまうと取り返しがつかなくなってしまうことも。どんなものがNGなのか、クリンネストの資格を持つ掃除のプロ・伊藤まきさんにお聞きしました。

 ◇ ◇ ◇

NGの場所に使うと細かな傷が残り、サビの原因になることも

 キッチンやトイレなど、とくに水回りの掃除で活躍するメラミンスポンジ。とても便利なアイテムですが、絶対に使ってはならないものがあります。

 それは、ステンレスなどの金属製品。メラミンスポンジが細かな傷を作ってしまい、その傷に水分が残ってサビになったり、汚れが残ってカビの原因になったりしてしまいます。電子レンジやトースターの内部など、汚れがこびりつきやすい場所にはついメラミンスポンジを使いたくなるものですが、家電を傷つける結果になるので絶対に使わないようにしましょう。

 こうしたキッチン家電は、メラミンスポンジと同様に、クレンザーなど研磨剤の使用もNG。お湯を含ませたキッチンペーパーやタオルで汚れている部分を覆って30分ほど放置し、汚れを浮かせてから拭き取ることをおすすめします。ゴシゴシこすらないよう、くれぐれも注意してください。

 金属製品以外にも、コーティングが施されている樹脂製品や曇り止めが施されている鏡、汚れ防止コートが施されたフローリングの床など、傷をつけてしまうと機能が失われてしまうものもメラミンスポンジの使用はNGです。

 なお、メラミンスポンジを使用する際は、必ず水に浸して使用するようにしましょう。水分を含むことでスポンジの表面に薄い水の膜ができ、汚れを吸着しやすくなります。

(和栗 恵)

伊藤 まき(いとう・まき)

整理収納アドバイザー1級、クリンネスト2級。ホテル清掃員や国鉄系レストランの厨房、内装会社、デパートの搬入搬出などで経験を積み、出版社に入社したのち独立。掃除しながら片づける「整理収納のプロフェッショナル」として各種ウェブメディアで記事を手がけ、掃除本の編集ライターとしても活躍中。
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