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からだ・美容

市販の風邪薬や鎮痛剤 飲んだら飲酒は何時間空けるべき? 内科医が解説

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

教えてくれた人:佐藤 留美

酒との飲み合わせは市販薬であっても危険(写真はイメージ)【写真:写真AC】
酒との飲み合わせは市販薬であっても危険(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 忘年会や新年会など、飲酒の機会が増える年末年始。そこで気をつけたいのが、薬との飲み合わせです。とくに、手軽さゆえに市販薬を飲酒前後に飲んでいませんか? その危険性に警鐘を鳴らすのは、内科医の佐藤留美医師。薬と酒が人体に及ぼす影響について解説します。

 ◇ ◇ ◇

飲酒後3時間は薬の服用を避ける

 お酒を飲むと、つい気がゆるみがち。「薬を飲み忘れたからお酒で流し込んでしまおう」などと、危険行為はしていないでしょうか。

 薬は水で服用することを前提に作られているため、コップ1杯(200cc)程度の水または白湯で飲むのが基本です。ジュースであっても薬の吸収や効果に影響し、アルコールはとくに注意が必要になります。

 市販の風邪薬は、処方薬に比べて効き目が弱いというイメージが強いですが、医療機関で風邪と診断されて処方される薬の成分と大きな違いはありません。ドラッグストアなどで簡単に手に入る風邪薬や解熱鎮痛薬であっても、中枢神経に作用します。

 そして、アルコールには中枢神経の抑制作用があるため、飲み合わせると認知機能が低下したり、眠気が生じたりするなど、さまざまな症状が現れることがあります。薬によっては、予期せぬ副作用が生じることも。

 個人差はありますが、ビール中瓶1本(500ミリリットル)分のアルコールを分解するのに、男性は2時間強、女性は3時間程度かかるといわれています。市販の風邪薬であっても、薬を服用するときは体内でアルコールが分解されたあとに服用することが望ましいです。つまり、3時間以上は間隔を空けて服用するようにしましょう。

 また、飲酒中や飲酒後はもちろんですが、「風邪っぽいから飲み会前に薬を飲んでおこう」というのも良くありません。薬を飲んだあとは、飲酒を控えましょう。サプリメントや漢方薬も例外ではありませんので、気をつけてください。

風邪薬と解熱鎮痛剤の飲み合わせは危険

市販薬であってもむやみに飲み合わせてはいけない(写真はイメージ)【写真:写真AC】
市販薬であってもむやみに飲み合わせてはいけない(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 もちろん、お酒だけでなく薬と薬をむやみに飲み合わせるのも危険です。たとえば、風邪薬と解熱鎮痛薬を同時に内服するのはNG。その理由は、成分が重複してしまうからです。

 成分が重複してしまうと、効果や副作用が強く出ることがあります。その症状として、食欲不振、胃部不快感、胃痛、悪心・嘔吐などの胃腸障害などが挙げられるでしょう。また、抗ヒスタミン系も含まれていますので、眠気がくることもあります。

 年末年始は、休日診療を標榜している医療機関であっても、診察できる医師の数が多くありません。薬について不安なことがあれば、かかりつけ医やかかりつけ薬剤師を見つけて、日頃から相談しておくことが望ましいでしょう。

(Hint-Pot編集部)

佐藤 留美(さとう・るみ)

藤崎メディカルクリニック(福岡市早良区)副院長。内科医・呼吸器科医・感染症科医・アレルギー科医。久留米大学医学部を卒業後、大学病院、市中病院で臨床医として勤務。また、大学院で感染症の研鑽を積み、医学博士を取得。内科・呼吸器・感染症・アレルギー等の専門医と指導医資格を多岐にわたり取得。現在は福岡市と朝倉市で地域医療に取り組んでいる。