仕事・人生
「なぜか高級なお菓子よりも喜ばれる(笑)」 山田邦子さん流 手作りの差し入れ
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芸人や女優、歌手、タレントなど多方面で活躍し、1980~90年代のお笑いブームでの存在感から“唯一天下を取った女性ピン芸人”とも称される山田邦子さん。「Hint-Pot」編集部では年末年始の特別企画で、山田さんに全5回のインタビューを行いました。前回は芸能人に欠かせない楽屋弁当のことを語ってもらいましたが、料理上手で手作りの差し入れを持参することも多いそう。もう一品欲しいときに真似したい、手軽な料理についてもお聞きしました。
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「高級なチョコレートやクッキーなんかより」差し入れで喜ばれるもの
ご自身で衣装を縫うなど、手先が器用な山田さん。楽屋弁当について熱く語ってくれたように、食べることが好きで「料理を作るのも大好き」だと話します。
「お弁当もよく作って持って出かけるし、とくお重や折りとかにつめて持っていくのが好きなの。重箱もいっぱいあるけど、今はお菓子の箱なんかもきれいで、しっかりしたものが多いでしょう。そういうのにラップやアルミホイルなんかを敷いたりしてね。
100均でクマの形にできるおにぎりの型とか、海苔を切り抜くのとか、かわいいピックやカラフルな仕切りが、いっぱい売っているじゃないですか。そういうのも使って、きれいに詰められると楽しくなっちゃいます」
そうして用意したものは、いろいろな場所に差し入れで持っていくことが多いそう。どういったものを作っているのでしょうか。
「本当に簡単なもの。おにぎりをサッと握ったり、ごはんにふりかけを混ぜて丸めたり。キュウリやトマトなどの野菜、ちくわ、ポテトサラダ、コールスローとか、ちょっとしたもの。
出かける前に、ササッとできるようなものばかりですよ。でもね、そういう素朴なもののほうが、みんな喜ぶの。あれって、なんなんですかね(笑)。
高級なチョコレートやクッキーなんかより、キュウリを詰めて切っただけのちくわのほうにサッと手が伸びるし、うれしそうな顔されるのよ。断然、安いのに(笑)。でも結局は素朴な、すぐ食べられるもののほうが、喜ばれるみたいなんですよね」
喜ばれ方が価格に比例しないという点では、コストパフォーマンスもタイムパフォーマンスも最強のものがあると、山田さんは笑います。
「なぜか一番、喜ばれるのがゆで卵! たくさん作るとしても、ただ、ゆでるだけだし朝飯前もいいところで、手間もかかってないのに『わ~! ゆで卵!! こんなに~』って、みんなのテンションが上がるの(笑)。
高くなったって言っても、10個で300円か400円くらいのものでしょう。なるべくいい卵を選んで、20個作っていったって、たいした金額じゃない。高級なチョコレート1つ分と、卵10個パックの値段が変わらないくらいなのに、卵って不思議よね(笑)」