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【私の家族】山田邦子 2匹の元保護猫との生活 ブレイク時の支えとなった大往生した愛猫への思い
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“唯一天下を取った女性ピン芸人”といわれるほど、1980~90年代に大活躍したお笑いタレント・山田邦子さん。当時はあまりの多忙さに寝る時間もないほどだったという。精神的に追い詰められることもあったそうだが、そんな山田さんを癒やしてくれたのが猫ちゃんだった。今も2匹の猫ちゃんと暮らす山田さんに詳しい話を聞いた。
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現在の飼い猫は2匹 迷い猫だった1匹は「我が家に来る運命だった」
我が家には今、7歳の黒い「おいで」くんと、6歳の白黒「ここ」ちゃんがいます。おいでくんは7年前の冬、私が深夜3時頃に帰宅しようと自宅前を歩いていたら付いてきたんです。
ガリガリに痩せていて、とっても困ってるみたいで、私の顔を見て「にゃあ」と訴えてきました。そこで、玄関のドアを開け「おいで」と声をかけてみたら、「うん!」という感じで何の抵抗もなく入ってきたんですよ。しかも翌朝目が覚めたら、私の顔の左側にぴったり体を寄せて眠っていて。「飼い主ともこうやって寝てたのかな」と、かわいそうになりました。
病院に連れていったらマイクロチップが埋め込まれていることが分かりました。獣医さんが「とてもいい猫だね」と言うので調べたら、バーミーズセーブルというミャンマー原産のちゃんとした血統だったんです。
そこで「きっと探しているはず」と思い、マイクロチップの会社や保健所、病院に手分けして連絡・捜索したけど分からない。家を思い出すかなと思って、近所の公園などに連れていってみたこともあります。でも、とあるコインパーキングをクルクル回った後、諦めたように私の家に走って戻ったので、その辺りで前の飼い主さんとはぐれたのかもしれません。
そうしているうちにこのままでは保健所行きになると聞いて、「じゃあ私が」と引き取ることにしました。我が家に来る運命だったのですね。
王子様と内弁慶 性格が異なる2匹の共通点は「顔がかわいくなったこと」
洋猫のおいでくんと違って、ここちゃんは和猫。友人宅のガレージで野良猫が子猫をたくさん産んだので、そのうちの1匹を引き取りました。おいでくんが1匹だと寂しいだろうと思ったから。
ここちゃんはまだ生後1か月だったから、手のひらにのるぐらい小さくてね。家に帰っておいでくんに会わせたら、おいでくんは「何だこれ」「どうするつもりですか!?」みたいな顔で、耳を後ろに倒して目を白黒させていました(笑)。でも、2匹とも最初にウチに来た時より顔がかわいくなっているから、2匹にとってもうちに来て良かったということかな、と思っています。
2匹の性格は違いますが、うまくいっていますよ。おいでくんは人懐っこいけど“王子様”。私にブラッシングも爪切りも余裕でさせるし、お客さんが来ても平気です。唯一、早朝に私の顔を前足でトントンして起こしに来るのが困るんですよねぇ。3時とか5時とかだから(笑)。でも、猫を飼うなら応えないとね。
一方、ここちゃんは内弁慶で人見知り。お客さんが来るとまったく顔を出しません。でも、家族だけだと大きな顔をしてる(笑)。世話好きで、よくおいでくんの耳や体を舐めて毛づくろいしてあげています。
でも、自分がお世話されるのは苦手みたいで、爪は切らせてくれないし、お風呂に入れようとすると「ウェ~~~」と断末魔のような叫び声を上げて、お風呂場の端っこで小さくなっておもらししてますけど(笑)。おいでくんはその様子を心配そうに見ています。