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湿度がエアコンの電気代節約のポイントに 電気を使わずに加湿するおすすめの方法とは

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

加湿器を効率的に使うため置くべき場所と避けるべき場所とは

同じ室温でも湿度によって、サーモグラフィ画像にかなりの差が【画像提供:ダイキン工業】
同じ室温でも湿度によって、サーモグラフィ画像にかなりの差が【画像提供:ダイキン工業】

 湿度が高くなれば、室温が低くても体感温度は上がるという森重さん。ダイキンが行った実験によると、同じ25度で、湿度25%と55%のサーモグラフィで比較した画像を見ると、実際にかなりの差が出ています。

 こうした効果を得るため、効率的に加湿するコツはあるのでしょうか。加湿器を置くのに、最適な場所も知りたいところです。

「当社は加湿空気清浄機を取り扱っています。加湿空気清浄機の場合、エアコンの向かい側、壁を背にして置くのがポイントです。温かい空気は上昇する性質があり、暖房中は天井付近と床付近の温度に差が出る『温度ムラ』が起こりやすくなるため、エアコンと向かい合わせに置き、天井方向に風を送ります。

 そうすることで、加湿空気清浄機から吹き出す潤った風によって室内の空気はかき混ぜられ、湿度を上げつつ、温度ムラも和らげられるため、足元に冷たい空気が溜まりづらくなるのです。こうした工夫は、エアコンの設定温度を必要以上に上げずに、肌寒さを押さえることに役立ちます」

 天井付近に溜まった温かい空気を全体に行き渡らせるため、サーキュレーターを活用している人も多いでしょう。一般的な加湿器で応用するなら、サーキュレーターと加湿器をエアコンの向かい側の壁を背にして置き、加湿器の蒸気がサーキュレーターで巻き上げられるようにすれば、近い状態にできるかもしれませんね。

 では逆に、置くのを避けたほうがいい場所はあるのでしょうか。

「避けたほうがいいのは、まず窓際。結露が起こりやすい窓際などには、置かないことをおすすめします。せっかく潤った空気が出てきても、窓のところで結露してしまうので、こういった場所は避けるようにしてください。

 あとは、家具やカーテンの近く。直接、湿度の高い風を当ててしまうと、シミやカビ、変形してしまう原因にもなりかねません」

電気代がかからない加湿方法 冬の洗濯は部屋干しがお得

日照時間の短い冬は部屋干しすることも多い(写真はイメージ)【写真:写真AC】
日照時間の短い冬は部屋干しすることも多い(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 冬は日常的に部屋の乾燥が気になりますが、就寝時に部屋が乾燥していると、目覚めたときに肌や髪の毛のほか、のどがイガイガすることも。加湿器は便利ですが、つけっぱなしは気になります。ほかに方法はないのでしょうか。

「乾燥しやすい冬は、洗濯物の水分を加湿に活用する方法もあります。

 外気が冷たく乾燥している冬は、室内を暖房で温めると湿度はさらに下がります。湿度が下がると、肌の乾燥や体感温度の低下などにつながることも。一方で空気が乾燥しているほうが、洗濯物は早く乾きますよね。加湿しながら洗濯物を乾かせる部屋干しは、冬の室内の快適性を高める工夫のひとつです」

 電気代の節約と加湿を両立でき、天候なども気にせずに洗濯物を乾かせるため、冬の洗濯物の部屋干しは、かなりお得な方法といえそう。日照時間が短い冬は、洗濯物がなかなか乾かずに困ることも少なくありません。部屋干しで快適な湿度にできるのであれば、積極的に取り入れたい手段です。

 寒い冬は、おうち時間が長くなる時期。心地良く過ごすためにも、さまざまなコツや工夫を駆使して、部屋の乾燥をしっかり防ぎましょう。

(Hint-Pot編集部)