訪日外国人客が集まる日本の人気スポットはたくさんありますが、東京・築地場外市場もその1つです。ユネスコ無形文化遺産に登録された和食。本場の魚市場で、寿司や海鮮料理目当てで行列を作るのもうなずけます。築地で出会った、初来日の3人組は、意外な日本のグルメを堪能したそうです。

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「日本人にとっては高く感じるの？」

　男女3人組で和気あいあいとしていたのは、オーストラリア出身のボーさん、アメリカ出身のホゼさん、同じくアメリカから来たケイマンさんです。「実はこのフィッシュマーケットで会ったばかりなんだ。1時間前に知り合ったけど、もう友達さ」。ホゼさんは豪快な笑顔を見せました。

　日本で食べておいしかったものを聞いてみると、ケイマンさんは「唐揚げだね、ずっと大好きだよ。ビーフ唐揚げも食べてみたいね」。どうやら牛カツをご所望のようです。

　大柄なホゼさんは「ライスボウル（おにぎり）、うまかったよ。ツナマヨ味が本当にうまくて、6個も食べちゃったよ。えっ？　お腹がいっぱいかって？　まだまだ入るよ」。セブンイレブンのコンビニおにぎりが気に入ったとのことでした。

　ホゼさんが「アメリカでは海藻（海苔）を食べる人は少ないから、日本スタイルのおにぎりを見ることはあまりないかな」と母国事情を話していると、ボーさんがスマートフォンで何かを調べ始めました。見せてくれたのは、海苔巻きです。海苔で巻いていないカリフォルニアロールのような巻き寿司の写真もありました。オーストラリアの和食事情について、ボーさんは「オーストラリアはどこのスーパーでも食料品店に行っても、この寿司が置いてあるのよ。私はサーモンとアボカドが好みだわ。1ロールで3～5ドル（日本円で約290円～490円）ぐらいの値段で売っているわ」と教えてくれました。

　ケイマンさんたちは大阪を訪ねる予定であることを語っていました。一方のボーさんは、ワーキングホリデーで来日中。この冬は北海道で、子どもたち向けのインターナショナルのスキー教室でインストラクターの仕事に従事するのだそうです。

　ところで、3人は築地で何を味わったのでしょうか。もちろん、本家本元の寿司を食べたいと考えているそうですが、ケイマンさんがちょっと“想定外”なグルメ写真を見せてくれました。

「和牛さ。初めて食べたけど、おいしかったよ！」。牛串で4000円のお値段でしたが、「日本人にとっては高く感じるの？　アメリカと比べると、日本のほうが安いよ」と言います。スイーツも満喫したそうで、大福と、イチゴ＆シャインマスカット飴を3人でシェアしたとのことです。「餅スイーツが印象的だったわ」と、ボーさんはにっこり。

　最後にケイマンさんが見せてくれた1枚は、笑いを誘うものでした。なんと、アメリカ発の世界的チェーン「マクドナルド」のハンバーガー。日本でもマックに舌鼓を打ったそうで、ご愛嬌のオチを付けてくれました。

（Hint-Pot編集部／クロスメディアチーム）