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印象に残った日本の墓参り アメリカ人男性「私はとても感銘を受けました」 語った母国との違いは?
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これまで2度来日しているアメリカ人の映画監督ドン・ハリスさんは、古くからの日本の風習に関心を持ったと話します。新しい発見をしたのは、日本人の妻と墓参りに行ったときのことです。「私はとても感銘を受けました」というハリスさんに、詳しい話を伺いました。
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日本人妻との墓参りで新たな発見 「とてもスピリチュアルだった」
ロサンゼルスに暮らすハリスさんの妻は、ウオーキングの講師を務めているKIMIKOさんです。2021年に結婚し、まもなく3年を迎えます。
知人を介して出会い、メールでやり取りしているうちに意気投合。ともに再婚で、互いの子どものこともリスペクトしています。ハリスさんは、一般社団法人ポスチャーウォーキング協会の代表理事として活躍するKIMIKOさんにぞっこんです。
「私はとても幸せです。KIMIKOは背が高く、いつもハッピーで笑顔です。そして家族を大切にします。年齢も近く、家族構成もとても似ている。ともに経営者で、子どものことまで共通点が多い。驚くべき偶然です。ロサンゼルスにはたくさんの日本人がいるので、KIMIKOにとても自然にフィットしたんだと思います」と、語ります。
そんなハリスさんが、KIMIKOさんの実家の墓参りに初めて行ったときのことです。アメリカとは異なる光景を目撃しました。
「墓石を洗ってきれいにしたんです。そして、お香をたいて、花を供える。私はとても感銘を受けました。私にとって、とてもスピリチュアルだった。でも、KIMIKOはとても自然にやりました。先祖に敬意を込める。これは日本の風習。とても強烈な体験でした」
家々によってやり方は異なりますが、墓参りに行くと、墓石の周辺をきれいに掃除し、墓石に水をかけてスポンジやタオルで洗う習慣が日本にはあります。その一挙一動が、とても印象に残ったというのです。
米国の墓参りでは花と国旗 「墓石を洗うのはいいアイデア」
もちろん、アメリカにも墓参りはあります。ハリスさんは毎年8月の第2日曜日に墓前を訪れ、お墓に花をたむけるそうです。
一方で、墓石は洗わないとのこと。
「墓地で働いている人がいて、彼らがきれいにしているけど、日本ほどではありません。誰も洗わないから、多くの墓地のお墓は古びています」
似ている点もありますが、そうでない点もあります。
「KIMIKOが来たときは、草むしりをしてきれいにしました。両親は軍人です。花と国旗を持って飾りました。日本はバケツにブラシを入れて、線香や木製のひしゃくを持っていく。日本の墓参りのほうがフォーマルです」
アメリカでは住んでいる地域にもよりますが、皆で墓参りをした後、ピクニックエリアに集まり、それぞれが持ち寄った肉や魚、デザート、パンなどを食べながら過ごすそう。その数は100~200人に上ることもあります。墓参りは小人数で、静かに行う日本とは違います。
「墓石を洗うのはいいアイデアです。私は好きだし、自分も取り入れたいと思っています」と、ハリスさんは結びました。
(Hint-Pot編集部/クロスメディアチーム)