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「こたつは電気料金が安い」は本当? 節電しながら使う方法をプロに聞いた
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教えてくれた人:本多 宏行
電気代の高騰で頭を抱えている家庭も少なくないでしょう。大手電力5社が1月請求分から値上げを発表。政府は「電気・ガス価格激変緩和対策」の延長を発表しているものの、なるべく節電を心がけたいところです。暖房器具のなかでも、こたつは比較的に電気代がかかりにくいといわれていますが、より消費電力を抑えた使用方法はあるのでしょうか。電化製品の延長保証制度の設計・運営を行うテックマークジャパン株式会社・総合家電エンジニア、本多宏行さんにお話を伺いました。
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こたつの電気料金は1時間あたり9円~19円が目安
ポカポカと居心地が良く、つい長居してしまいがちなこたつ。朝まで寝てしまって、一晩中つけっぱなしにしてしまった経験がある人も少なくないと思いますが、1時間あたりの電気代はどれくらいかかるのでしょうか?
「形状やヒーターの種類により消費電力は異なりますが、一般的な300Wから600Wのこたつと仮定します。現在の電力料金単価の目安は1kWhで31円。つまり、300Wのこたつであれば『300W÷1000×1時間×31円』で9.3円と算出でき、1時間あたりの電気代は9円が目安になります。1時間あたりの電気代は9円が目安になります。600Wであれば、18.6円なので、1時間あたり19円が目安です」
つまり、毎日12時間、30日間利用したとして、3240円~6840円程度になります。これはなるべく節約したいところ。心地良く使用しながら、節電する方法はあるのでしょうか。
○弱運転を心がける
○こたつの下に「こたつ専用」の敷き布団を使用する
○かけ布団のサイズは余裕を持たせる
このように熱がなるべく逃げない工夫をしながら、発熱量を抑えることが大切です。また、節電のために局所的暖房器具を併用するのも手とのこと。
「体の後方からパネルヒーターやオイルヒーターなどの暖房支援があれば、すべての暖房器具を弱運転しても十分にしのげるでしょう」
もちろん、それでも寒い場合には、エアコンの暖房で部屋を暖めることも大切です。
「寒さに耐えながらの弱運転で具合が悪くなっては本末転倒。エアコンを使用する際は、自動運転をおすすめします。自動運転こそが、省エネに絶大な効果を発揮します」
長時間こたつに入り続けると、脱水症状や低温やけどを起こしたり、自律神経が乱れたりする場合も。30分~1時間に一度はこたつから出るように心がけましょう。
よく、電化製品のスイッチをつけたり消したりすると、電気代が上がると耳にします。こたつの場合はこまめに消しても大幅に電気代が変わることはないので、長めにこたつを出る場合は、電源をオフにしたほうが良いでしょう。
(Hint-Pot編集部)
本多 宏行(ほんだ・ひろゆき)
総合家電エンジニア。スマートマスター。延長保証会社テックマークジャパン株式会社オペレーション部クレームチームエキスパート。大手自動車ディーラーでメカニックを経験した後、1999年に延長保証会社「テックマークジャパン」入社。一貫して、延長保証の修理精査業務に携わっている。取り扱い製品は、家電全般、住宅設備(給湯器、換気扇、温水洗浄便座など)、パソコン、車など多岐にわたる。多種多様な家電製品の幅広い専門知識が必要な「総合家電エンジニア」とスマートハウスのスペシャリスト「スマートマスター」の資格を保持し、チームを牽引する。