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探検家が守護神のような“巨大土偶”を発見 実は観光名所 ネット歓喜「ドラクエのどぐうせんし」
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「街を見守る守護神みたいな土偶がいた」。こんな書き出しでXに投稿されたミステリアスな写真が話題となっています。暗闇に浮かぶ謎の“土偶”に寄せられた“いいね”は5000件以上。まるで宇宙のどこかから地球にやってきた怪獣のようにも見えますが、果たして正体は? 投稿したSaho X 廃墟と街並み(@urbex_34)さんに詳細を聞きました。
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遺跡から出土した遮光器土偶の巨大模型
Saho X 廃墟と街並みさんは、寒さ厳しい12月上旬、旧友と古い建築や珍しい場所を訪れる旅をしていました。そんな旅の途中で訪れたのが、秋田県の東能代駅と青森県の川部駅を結ぶJR東日本の鉄道路線・五能線の木造駅(きづくりえき)です。
青森県つがる市に位置する同駅は、亀ヶ岡石器時代遺跡から出土した遮光器土偶(愛称:しゃこちゃん)の巨大模型(高さ17.3メートル)を外壁に飾った独特な駅舎で人気を呼んでいます。そして、その土偶には特徴的な仕掛けがありました。なんと電車の発着を知らせるために巨大土偶の目が光るのです。
Saho X 廃墟と街並みさんは「最初に到着した際、目が光っていたためずっと点灯しているものだと思い込んでいましたが、実際は発着の際に光ります。1時間ごとの発着本数が少ないため、次の光が点灯するまでの待ち時間を楽しむことにしました。友人とは『寒い!寒い!』と声を掛け合いながら時間が来るのを待っていました」と振り返りました。
そんな極寒の日の冒険がSNS上で多くの反響を呼びました。「一体どうやってこんなの見つけてくるんですか」「めっちゃ目立ちますね。何屋さんですか」「この土偶ゆるキャラで好きです」などのほか、「ドラクエのどぐうせんし」「いざと言う時には動くんですよね」というコメントが注目を集めました。本当に今にも動き出しそうなただならぬ気配が漂っています。
Saho X 廃墟と街並みさんは「下調べをしていた際から(別の方の)写真を拝見していたのですが、本物を前にするとその迫力に少し驚かされました。やはり本当を見る楽しさは違います。他の人々の感想を見て、一つの場所や物事が人々に与える印象の幅広さを改めて感じさせられました」と収穫を得たようです。
「都市探検家」として普段から廃墟や街並み、奇妙なもの、一風変わった場所を求めて旅をしているカメラマンのSaho X 廃墟と街並みさん。今後も“日本の不思議”を捉えた奇跡のショットが期待できそうです。
(Hint-Pot編集部/クロスメディアチーム)