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本物と見分けがつかないクイズ絵本も 話題の木彫りアーティストが“裏側”を見せるワケ
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本物にしか見えない食べ物など、遊び心たっぷりな木彫り作品がSNSで多くの反響を呼ぶ、木彫りアーティストのキボリノコンノ(@kibori_no_konno)さん。X(ツイッター)でも話題の、本物か木彫りかを当てる「木彫りクイズ」が昨年12月、クイズ絵本「どっち?」(講談社刊)となって発行され、多くのメディアに取り上げられています。実際に手にした人たちから届いた声や、絵本の作品作りのこだわりなどを、キボリノコンノさんにお話を聞きました。
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「たくさんのコミュニケーションが生まれているのが、とてもうれしい」
クイズ絵本「どっち?」が発行されてから、約1か月。キボリノコンノさんは、SNSや書店から寄せられる感想からさまざまな発見があったと語ります。
「たくさんのお子さんたちが本の周りに集まって、『これだ!』『違う違う! これだよ!』と一生懸命クイズに挑戦して、答えを見て喜んだり驚いたりしている様子をSNSで見たときは、“そうそう! こういう本にしたかったんだ! 作って良かった!”という気持ちになりました。
また、あるお母さんから『苦手なシメジも木彫りかな? 本物かな? と言いながら食べました。母はもう感謝しかありません』というコメントも届いたんです。想像もしていなかった反応だったので驚きましたが、より食べ物を好きになってくれるような魅力ある作品が作れたらと、新たな木彫りの可能性を感じさせてくれました」
テレビをはじめとするメディアでも数多く紹介された本作。キボリノコンノさんはこれまでにも作品の本を出版していますが、今回はクイズ絵本ということで、寄せられる反応に変化を感じていると話します。
「完成した絵本を見たときに“これは自分でも欲しくなっちゃうな!”と、ものすごくワクワクしました。このワクワクを少しでも多くの方に届けられたらと思っていたので、さまざまなメディアの方たちから反響があり、とてもありがたく思っています。
これまでは、私の作品を気に入ってくれている方が読んでくださる印象が強かったのですが、『どっち?』は私の作品を知らない方もたくさん楽しんでくれている印象があります。また、『家族や親戚、友人、職場のみんなと楽しんでいます』といった声も多く、『どっち?』を通してたくさんのコミュニケーションが生まれているのが、とてもうれしいですね」