話題
本物と見分けがつかないクイズ絵本も 話題の木彫りアーティストが“裏側”を見せるワケ
公開日: / 更新日:
「木彫りだとわかったときの驚きを楽しんでもらいたい」 裏側を残し、見せる意図とは
見た目の質感まで本物そっくりに表現する木彫り作品。細部にまでこだわり、仕上げられる作品や工程は、「Hint-Pot」でもたびたび紹介してきました。ここまでリアルを追及していると、360度どこからでも本物にしか見えない形にしたくなりそうです。
しかし、キボリノコンノさんの作品を裏返すと、加工が施されていない木目が出てきます。裏側を残しているだけでなく、あえて見せる――。こうした作品全体での“構成”が、キボリノコンノさん作品の魅力のひとつですが、背景にはどんな考えがあるのでしょう。
「ただクイズにするだけでなく、“食べ物だと思っていたものが、木彫りだとわかったときの驚き”を楽しんでもらいたいという思いがあり、部分的に彫刻や着色をせずに木目部分を残しています。
また、今回の絵本ではクイズの答え合わせのページも、『これが木彫りだよ』と丸で示すのではなく、作品をひっくり返したり、本物だけかじってみたり、答え合わせも楽しめるようにこだわりました」
SNSや本の形で、たくさんの人たちが楽しんでいるキボリノコンノさんの「木彫りクイズ」。1月26日(金)からクイズ形式の展覧会「どっち?」展が渋谷PARCOで開催され、その実物を間近に見ることができるそうです。
「みんなが知っているお菓子から、身の回りにある雑貨まで、ひとつだけ木彫りが混ざっているので、目を凝らして見つけてみてください。お子さんも大人の方も一緒に楽しめる展示になると思うので、ぜひたくさんの方に遊びに来ていただきたいです!」
難易度が半端ない「木彫りクイズ」や数々の驚きを生むキボリノコンノさんの作品、これからも楽しみにしています。
(Hint-Pot編集部)