お正月休みに実家へ帰省して、久しぶりに愛犬と再会した人も多いはず。X（ツイッター）では、柴犬と、実家から自宅へ帰る“お兄ちゃん”の別れ際をとらえた写真が注目を集めています。寂しそうな表情を浮かべる柴犬と、その頬をそっと両手で包む“お兄ちゃん”。切なくも愛しいシーンに、約4000人が感動しています。飼い主さんに詳しいお話を伺いました。

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柴犬と“お兄ちゃん”のお別れシーンに感涙

「兄ちゃん、今度はいつ会える？」

　そんなコメントが添えられた写真には、いぬ用リュックから顔を覗かせる柴犬が写っています。“お兄ちゃん”は、柴犬の頬に両手を添えて、お別れを惜しんでいる様子。柴犬もまた、心なしか寂しげな表情を浮かべています。

　この写真がXで公開されると、4000件以上の“いいね”が集まりました。リプライ（返信）には「いつまでも感じていたい温もりですよね。涙出てきます」「別れはいつもつらい」「愛着、湧きますね。離れるのは寂しくなります」などと、“ふたり”の姿に心を揺さぶられる人が続出しています。

半年ぶりに再会した福助くんと“お兄ちゃん”　お別れしたあとの様子は？

　柴犬の「福助」くんは、5歳の男の子。飼い主さん家族からは、「福ちゃん」の愛称で呼ばれています。

　福助くんはこの年末年始、飼い主さんの次男である“お兄ちゃん”と半年ぶりに再会しました。“お兄ちゃん”は、福助くんが住んでいる実家から新幹線で3時間ほど離れたところでひとり暮らしをしています。そのため、なかなか会うことができません。

「年末の夜遅くに次男が帰ってきたとき、福ちゃんは寝ていたのですが、すぐに気づいて目を覚まし大興奮！　“飛行機耳”になって、大喜びで次男を迎えていました。“ふたり”は相思相愛ですが、どちらかというと次男のほうが福ちゃんにべったり。滞在中は、なにかと福ちゃんをかまっては写真を撮っていました」

　話題の写真では寂しそうな表情を浮かべていた福助くんですが、お別れしたあとはすぐにいつも通りの様子に戻ったのだとか。

「そこは意外と切り替えが早かったです（笑）」

家族に笑顔をもたらしてくれる福助くん

　そんなややドライな一面を持ちつつも“お兄ちゃん”ととても仲良しな福助くんですが、お迎えされたのは、実は“お兄ちゃん”が自立しておうちを出ていったあと。先代犬が亡くなってから数年経ち、子どもたちが自立したこともあり、飼い主さんは再び「いぬと山に登ったり、カヌーに乗ったりする生活をしたいな」と思うようになったそうです。

　福助くんの存在は、たまたまインターネット上で知ったといいます。すぐに問い合わせたところ、とんとん拍子に話が進み、3日後には自宅から車で4時間以上かけてお迎えに。こうして家族の一員になった福助くんは日々、みんなを笑顔にしてくれる存在になりました。

「福ちゃんはお出かけが大好きで、よく遊び、よく食べ、よく眠ります。そして、よく笑うので『笑福来門』という言葉がぴったり。私たち家族や、おじいちゃん、おばあちゃんたちにとって、癒やしのアイドルです」

　福助くんは、飼い主さん家族にとっていまや太陽のような存在。“お兄ちゃん”も、次に会える日が待ち遠しいことでしょう。

○取材協力：福ちゃん（@fuku_shiba29）さん

（Hint-Pot編集部）