ねこが体や頭をこすりつける理由のひとつは、自分の匂いをつけて縄張りをアピールすること。X（ツイッター）では、一生懸命に体をすりすりしているねこが話題になっています。ねこの重みで、その物体はぺしゃんこに。飼い主さんが添えた悲痛なコメントもあいまって、たくさんの“いいね”を集める大反響を呼んでいます。飼い主さんに詳しいお話を伺いました。

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片方の靴をロックオンした愛猫　“パパ愛”あふれる姿が話題に

「パパが『あの靴、片方だけすげぇぺしゃんこなんだよね』って嘆いていたよ」

　そんなコメントとともに投稿された動画には、靴の片方に乗って体をすりすりするねこが映っています。体をくねらせながら、頭やアゴをこすりつけて自分のものであることをアピール。その激しい動きから、靴はぺったんこになっています。

　この動画がX（ツイッター）で公開されると、5.2万件もの“いいね”を集めました。リプライ（返信）には「パパ好きすぎるでしょ」「愛くるしい……」「存分にマーキングしていますね」「足からマタタビ成分出ているのかな」「堪らんのか……堪らんのであろうな……」など、たくさんの声が寄せられ、にぎわいを見せています。

ねこさんが“パパ”の靴に魅了される理由とは？

　動画に登場する三毛ねこは、5歳の女の子。飼い主さん夫婦から、SNS上では「ねこさん」という愛称で呼ばれています。ねこさんは21匹のハスキー犬と飼い主さん家族とともに、山や湖、森など豊かな自然に囲まれたノルウェーで暮らしているそう。

　ねこさんがすりすりしているのは、冬の厳しいノルウェーの人々の暮らしには欠かせない“ガロッシュ”というゴム靴。靴の上に履くことで、中の靴を水や泥から守り、足が濡れないように保護することができます。

「マイナス25度以下になると使用する靴です。ねこさんは、昔からすりすりしていたような気がします」

　飼い主さんは、ねこさんがこの靴を好む理由について、「ちょうどそこにいい感じの靴があったから」というほかにも、心当たりがあるそうですよ。

「靴ならば、どれでもいいというわけではないようです。夫はいぬと仕事をしているので、スキーウェアやハーネスなど、いぬの匂いがするものによくすりすりしています」

　もとの形がわからないほどつぶれてしまった靴の上で、転がり回るねこさんを目にした“パパ”は、「またやっているの?」と微笑ましく見守っていたといいます。そんな優しい“パパ”の靴だからこそ、ねこさんは一生懸命、匂いをつけたくなってしまうのかもしれませんね。

○取材協力：Kazu.net@norway（@WalkingtheNorth）さん

（Hint-Pot編集部）