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「家族の元へ戻れることを祈ってます」 9匹の元保護猫と暮らす飼い主の祈り 迷子猫への願いに共感殺到
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元日に石川県能登半島を襲った大地震では、人間だけでなく、多くの動物たちも被害を受けました。地震発生後、SNSにはいなくなってしまった愛猫の情報を求める多くの投稿があふれ、少しでも力になりたいと感じている人も少なくないでしょう。X(ツイッター)では、全国の迷子猫の無事を祈る投稿が大きな注目を集めています。投稿者のちぼ(@KomoChibo)さんに詳しいお話を伺いました。
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元日の地震後、迷い猫の情報を見て祈らずにはいられなかったちぼさん
「猫返し神社に行ってきました。皆様の猫ちゃんの健康と全国の迷子猫ちゃんが無事に家族の元へ戻れることを祈ってます」
ちぼさんは15日、1枚の写真とともにX(ツイッター)へ願いを込めた投稿を行いました。写真に写っているのは、猫の石像。東京都立川市にある、阿豆佐味天神社に祀られているものです。
同神社は愛猫の幸せを祈る場所としても知られ、猫好きな人たちから「猫返し神社」と呼ばれているそう。9匹の猫と1匹の犬と暮らしているちぼさんも、数え切れないほど足を運んでいるといいます。
「愛猫の健康や病気の平癒を願うときや、友達の猫ちゃんが逃げてしまったり、病気になってしまったりしたときにも行っています」
ちぼさんが願いを込めた投稿をしたのは、元日に発生した「令和6年能登半島地震」を受けてのことでした。地震発生後、Xでは迷い猫に関するポストが飛び交っています。
「まさかこんなに反応があるとは思いませんでした。何もできない自分ができることといえば祈ることくらいしかなくて……。画面越しでもたくさんの人が同じ気持ちになってくれて本当にうれしく思ってます」
ちぼさんの投稿には、「北陸の猫ちゃんたちが、無事、おうちに帰れますように」「みんな、おうちに帰れますように」「こんな素敵な神社があるんですね 私も遠くからお祈りさせください」など、共感のリプライ(返信)が殺到。“いいね”は1.5万件にも上りました。
外猫を次々と保護 なかには視覚に障害を抱えている猫も
ちなみに、ちぼさんと暮らしている猫たちは、もともとはみんな外猫。ちぼさんが保護して、“おうち猫”になりました。
「車はもちろん、外は危険がいっぱい。猫嫌いな人もいて、石を投げつけられたり蹴られたり追い回されたりしてるというのを耳にして……みんな、うちの子になってもらいました」
猫たちのなかには、重い障害を持つ子も。それでも、ちぼさんは分け隔てなく、愛情いっぱいにお世話をしています。
「5歳の男の子、こもちゃん(正式名はこもち)は、先天性の脳障害で視力はありませんが、体は健康です。自我が強くてなんでも自分でやりたいタイプ。普段は眠くなるまで鳴きながらずっと歩き回っています。一緒にいる茶トラの茶々を探すが毎日の日課です(笑)」
すべての猫たちの幸せを祈るちぼさん。被災した人や猫たちに、一日でも早く平穏な日々が訪れることを願っています。
(Hint-Pot編集部)