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日本のスーパーは新商品がいっぱい 英国生活で日本人女性が感じたギャップとは

公開日:  /  更新日:

著者:Moyo

庶民の味方、中堅スーパー「セインズベリーズ」はあちこちに見られる【写真:Moyo】
庶民の味方、中堅スーパー「セインズベリーズ」はあちこちに見られる【写真:Moyo】

 日本から海外へ移住後、ギャップに戸惑う意外な場所のひとつが、生活に欠かせないスーパーマーケット。日本と英国では、その利便性やサービスの質にどのような違いがあるのでしょうか。ひょんなことから英国に移住、就職し、海外在住歴7年を超えたMoyoさんが、外国暮らしのリアルを綴るこの連載。16回目は、英国に暮らして気づいた、日本のスーパーマーケットのすごさを紹介します。

 ◇ ◇ ◇

意外と便利なスーパー事情

 世界のどこに暮らしていようとも、日々の生活に欠かせない食料品。日本の東京のようにコンビニがあちこちに100メートル間隔である、というわけにはいきませんが、英国のロンドンですと、スーパーへのアクセスのしやすさはそこまで悪くありません。

 シティセンターエリアでは、小さめにはなりますが各スーパーが住宅街から程よい距離感にありますし、駅前などには中型タイプも揃っています。センターから少し離れたZone4、5くらいになると、郊外型の超大型スーパーが充実しています。

 私が食料品の購入で日常的によく利用していたのは、4種類のお店です。まずは定番のスーパー。階級社会の英国には、スーパーにもグレードがありますが、私はさまざまなグレードのスーパーを利用していました。ほかには、日本で言うコンビニのようなオフライセンスショップ、BIO製品を扱ったグロッサリーショップ、そして日系、アジア系ショップです。

 英国に来たばかりの頃は、何もかもが新鮮で、日本では見かけることのない野菜から果物、豊富な乳製品、お菓子、飲み物など、すべてに興味津々でした。

 自社ブランド製品を多く取り扱っている「マーク&スペンサー」と「ウェイトローズ」で食べ比べしたり、「リドル」や「アルディ」などドイツ系スーパーでお値打ち代替製品を見つけたり。ちょっとお店を変えるだけで雰囲気が変わり、いろいろと楽しめます。

 またロンドンはやはり日系、アジア系ショップも多く、日本の味が恋しくなった場合、基本的な調味料からインスタント食品、お菓子、野菜、薄切り肉までだいたい何でも買えてしまいます。もちろんお値段は張ってしまいますが。

 ブランドにこだわらないならば、近所の小さなスーパーでもパック入りの豆腐やおしょうゆが売っていたりするので、日本食の浸透ぶりが伺えました。

 ロンドンのスーパー事情はこのようなので、とてつもない不便を感じることはあまりないかもしれません。

スーパーの陳列棚に見る変化のなさ

英国の高級スーパー「ウェイトローズ」には、プライベートブランドアイテムも多い【写真:Moyo】
英国の高級スーパー「ウェイトローズ」には、プライベートブランドアイテムも多い【写真:Moyo】

 しかし、不便ではなくとも、少し時が経ってくると、新鮮さが徐々に薄れていきます。そう、まったく変化がないのです。

 日本のスーパーやコンビニには定番商品がもちろん陳列されていると思いますが、期間限定味のお菓子や飲み物、改良された商品、そしてマーケティングの力を感じる新商品など、ちょっとお店に行かないだけで棚の陳列がガラッと変わっていることもありますよね。

 しかし、英国ではそのようなことが起こるのは稀です。いつ行ってもほぼ同じ棚に同じ商品が並んでいます。

 もちろんイースターの時期にはイースターエッグチョコレート、クリスマスの時期にはクリスマスのお惣菜にパーティー用お菓子など、シーズンによってプロモーションされる商品が変わり、季節を感じることはあります。とはいえ、「おぉ、これは新商品!」と真新しさを感じることはほぼ皆無と言ってもいいかもしれません。

 そのため、すべてが物珍しかった最初の頃から時間が経つと、「あぁまたこれね」という感じに。トライ&エラーの結果、好きなものも安心して買えるものもできてくるので、毎回選択に悩む必要がない、というのはいいことかもしれません。