おばあちゃんの知恵袋といえば、生活に役立つコツや古くから言い伝えられている暮らしの豆知識を思い浮かべる人が多いでしょう。しかし、X（ツイッター）では、そのイメージを覆す、「最先端技術を解説するおばあちゃん」の存在に、大きな注目が集まっています。ひょんなことからそのおばあちゃんを発見した、深川泰斗さん（@preface）にお話を伺いました。

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わかりやすいNFT解説　「代わりがきかないもののことをいうんだね」

　そんなコメントとともに投稿されたのは、個包装された1枚のおせんべい。袋の裏面には、「ねぇ、知ってる？」という問いかけに続き、おばあちゃんの驚くべき知識が披露されていました。

「世で噂になっているNFTは、Non-Fungible Token（ノンファンジブルトークン）の略で、非代替性トークンという意味だよ。代わりがきかないもののことをいうんだね」

　おばあちゃんは、最先端技術についてさらりと簡潔に解説。ほかにどんなことを教えてくれるのか、わくわくしながら解説の続きを読んでみると、そこには、おせんべいに対する素朴な疑問が綴られていました。そのギャップに、おばあちゃんのすごみを感じます。

　この投稿は注目を集め、1.2万件の“いいね”が。リプライ（返信）には「先進的すぎるおばあちゃんw」「おばあちゃん最先端」「おばあちゃんの知恵袋がアプデされている！」「おばぁちゃん情強すぎる」「おばあちゃんなんでも知ってるな～」など、おばちゃんに感心する声が寄せられています。

夜に小腹が空いて…偶然手にしたお菓子に感じたおもしろさ

　思いがけない、おばあちゃんの知恵袋に遭遇した深川さん。実は、カレンダーシェアアプリ「TimeTree」を提供する、株式会社TimeTreeの社長です。今回の投稿について、「おもしろいなと思って、おもしろさを誰かに共有したくて投稿しました」と話します。

　深川さんが投稿したのは、亀田製菓のロングセラー商品のひとつ「ぽたぽた焼」の個包装の裏面にある「ぽたぽた おばあちゃんのちえ袋」。家の中で偶然見つけたものだったそうです。

「夜に小腹が空いたので『何かお菓子ないかな』と家のお菓子置き場を見て、『ぽたぽた焼』を懐かしいなと思って手に取りました」

「ぽたぽた おばあちゃんのちえ袋」は、いわゆる暮らしの豆知識だけでなく、クイズやなぞなぞなども楽しめるなど、長年にわたり多くの人から愛されています。

　こういう情報は忙しいとつい見落としがちですが、深川さんは「食べているとき、手持ち無沙汰でよく読みます！」とのこと。おかげで、意外すぎるおばあちゃんの“知恵”の奥深さが、多くの人の目に触れることにつながったようです。

投稿は亀田製菓の社内でも話題に

　深川さんの投稿が反響を呼んでいることについて、亀田製菓のマーケティング戦略部 ・ぽたぽた焼担当の岡田さんにお話を伺いました。

「こちらの投稿は社内でも話題になっており、拝見しておりました。『ぽたぽた焼』の個包装に興味をもってくださり、とてもうれしく思います！」

　おばあちゃんがNFTを解説するギャップが、たくさんの人の心を掴みました。ほかにも、同じような「ちえ袋」があるのでしょうか。

「昨年の8月にリニューアルを行い、令和の現代に合った内容にアップデートしました。『NFT』のほかには『AI』を説明しているものもありますね。技術系のほかには、生活の知恵やなぞなぞもありますので、『ぽたぽた焼』を食べる際は、ぜひ個包装裏面もお楽しみいただきたいです」

　岡田さんによると、「ちえ袋」は全部で20種類あるとのこと。どんな深い知識が披露されているのか、チェックしたくなりますね。

（Hint-Pot編集部）