シャンプー後、被毛を乾かして大変身した長毛種のねこが反響を呼んでいます。同じねことは思えないほど、大きな変化を遂げたビフォーアフターに2.6万人がびっくり。飼い主のこめまま（@okomechan0305）さんに詳しいお話を伺いました。

　◇　◇　◇

シャンプーをした長毛種のねこ　ドライヤー後のビッグな姿に驚愕

「温めたら膨らみました」

　そんなコメントとともに投稿された2枚の写真には、シャンプー前後のねこが写っています。1枚目は、シャンプーを終えた直後、被毛が濡れてほっそりとした姿。

　2枚目は濡れた被毛を乾かし、つややかで美しく膨らんでいます。およそ、同じねことは思えないほどの変化です。

　この写真がXで公開されると、瞬く間に2.6万件の“いいね”が集まりました。リプライ（返信）には「こんなに膨らむのね」「控えめに申し上げて最の高です……!!!」「100%中の100%的な」「すっごい　もふもふに変身しましたね　かわいい～～」「ご立派な胸毛ですね　かわいい」など、驚きや喜びの声が寄せられています。

かっこかわいいおこめくん　譲れないマイルールとは？

　見事な変身ぶりを披露したのは、ラグドールの男の子で2歳10か月の「おこめ」くん。愛らしいお名前は、体重5キロを超える真っ白で大きなねこを迎えるにあたって、飼い主さんが5キロの米びつを抱えるイメージがひらめき、付けられました。

　おこめくんは、こだわりをもった“イケニャン”。ごはんは好みのもの以外は口をつけず、爪とぎをするのも麻縄か飼い主さんの膝と決めています。

「段ボールの爪とぎベッドは2年たった今でもピカピカ！　ただのベッドになっています。運動が得意ではなく、まれに機敏な動きを見ると『うちにねこちゃんがいる……』と謎の感動を覚えるほどです」

　飼い主さん家族は、「大きくてもふもふのねこちゃんをお迎えしたい」という夢を叶えるため引っ越し。家族のライフスタイルを踏まえて、ラグドールと暮らしたいと考えていたところ、ご縁に恵まれ、おこめくんをお迎えしました。

おこめくんの安全と健康のためシャンプーをする飼い主さん

　お手入れを終えて、ふわもこになったおこめくん。美しくなった自分の被毛を気にする様子は、まったくないそうです。

「いつもは、シャンプー後、少しだけ人間不信になりますが、このときは寒かったのかすぐにくっついてきました。触り心地は、シャンプー前に増して、ふわっふわのもこもこのさらさらです！　この時期は冬毛で毛量が多いので、最高です」

　ちなみに、おこめくんはシャンプーが苦手。「嫌だなぁ?」と抗議はするものの、大暴れするほどではないそう。ただ、回数を重ねるごとに、おこめくんと飼い主さんとの間には、“謎のお約束”が確立されてきました。

「たとえば、膝上ドライヤーはダメ、湯船はお腹まで浸からないと落ち着かない、シャンプーからドライヤーまでの全工程1時間半以上は我慢しないなどです。お互いの経験値も徐々に上がっていて、とくに小さい頃からドライヤーの音に慣れてもらうようにしていたので、今や最大風量でもへっちゃら。私自身もだいぶ手際が良くなりました」

　飼い主さんは、長毛種のおこめくんが快適な生活を営めるよう、日々、手厚いケアをしています。小さい頃から続けているシャンプーもその一貫。おこめくんと暗黙の了解のうちに決まったルールを守りながら、シャンプーを受け入れてもらえるよう試行錯誤しているそうです。

「昨今では、ねこちゃんの入浴も増えてきたようですが、賛否の意見があるのは承知しています。おこめさんをはじめとして、とりわけ長毛種のねこちゃんは、安全や健康のためにシャンプーが必須な場合も少なくありません。ねこちゃんの入浴が珍しいものではなくなり、毛玉やお手入れに苦しむ飼い主さんやねこちゃんが少なくなることを願っています」と結びました。

（Hint-Pot編集部）