カルチャー
「日本のほうが好き」 料理好きのアメリカ人が再現を決意 ハマった人気メニューとは
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海外から入ってきた料理を独自に進化させることに長けた日本。外国人観光客のなかには、本場の味を知りながら「日本のほうが、おいしい!」と感じる人も少なくありません。初来日した米国人も、そのひとり。帰国してから、日本の味を再現すると誓っていました。いったい、どんな食べ物なのでしょうか。
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歴史の長さだけではない 日本文化の豊かさを実感
友達同士で旅を楽しんでいる、米アラスカ州から初来日したブリトゥンさんとジェレミーさん、ワシントン州から2度目の来日だというケンドラさん。3人は別々に日本を訪れ、滞在期間も異なるといいます。
ジェレミーさんは「YouTubeでよく見ていて、日本の人たちは礼儀正しくて、思いやりのある人たち」と感じ、来日したいと考えたそうです。そんな思いがあってやってきた日本。実際に足を運んでみると、自国との違いを感じる面がたくさんあって興味深いと話します。
「日本はとても文化がリッチ。アメリカと比べると歴史も深い。アメリカはまだ、若い国だからね」
単に長い歴史があるというだけでなく、滞在するなかで目にした実際の日本人の行儀の良さ、清潔な街並み、犯罪の少ないところに、文化的な豊かさを感じたようです。
「日本のを買って帰って…」 味を再現するため購入を決めているお土産
ジェレミーさんは、普段から料理をするのが好きだと話し、日本での食事も楽しんでいるそう。どんな日本食がおいしいと思うかを聞くと、「僕は日本のカレーだね」と明かしてくれました。
「インドのカレーと違うのはわかっているけど、日本のほうが好きだ。本場のスパイシーなものと比べると、日本のは塩味があって、もっと味わい深い」
“料理男子”のジェレミーさんは、気に入った日本のカレーを再現するため、すでにレシピをリサーチ済みの様子。「日本でカレールーを買って、帰ってからアラスカでも作ろうと思っているよ」と、お土産にはカレールーを購入すると決めています。
本場インドから、イギリスを経由して日本に入ってきたカレー。当初は高級料理のひとつだったそうです。一般家庭でも手軽に作られるようになったのは、スパイスをブレンドしたカレー粉に、牛脂やバターなどを加えた小麦粉を炒めて固めた、カレールーが登場してから。具材を炒めて煮込み、ルーを加えればおいしく仕上がるカレーは、日本の国民食ともいえる人気を獲得しました。
現在では、メーカー各社がさまざまなタイプや辛さのカレールーを製造・販売しており、スーパーマーケットなどではかなりの種類が並んでいます。お気に入りのカレールーがある家庭も多いほか、複数のルーを組み合わせて、味の深みを追求する人も。
ルーさえあれば、「日本のカレー」の再現は、きっと成功するはず。帰国後にぜひ挑戦して、日本で過ごした楽しい時間を思い出してほしいですね。
(Hint-Pot編集部)