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「命をかけた勝負」 メカブをめぐる人間とカニの勝負の行方は…「キミが悪いんだからな…」
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「カモがネギを背負ってくる」――そんなことわざのような顛末が、X(ツイッター)で7.8万“いいね”を集めています。添えられた写真には、メカブからぶら下がる1匹のカニが。その後の運命に大きな注目が集まりました。投稿者の猫ひさし(@nekohisashi919)さんに詳しい話を伺いました。
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メカブの端にぶら下がったイシガニ
「離さないキミが悪いんだからな……」
そんなメッセージが添えられた投稿には、4枚の写真が添えられています。1枚目と2枚目は、野外で撮影されたもの。男性が持つメカブの端には、大きなハサミを持ったイシガニがぶら下がっています。片方のハサミでしっかりとメカブを挟んで、放す気配がありません。
そして、3、4枚目を見ると、一転して室内の写真に。食卓にはおいしそうな料理が並んでいます。しかし、どこか違和感が……。何と汁物の椀からは、加熱されて真っ赤に色づいてはいるものの、なんだか見覚えのある大きなカニのハサミが2本も飛び出しています
さらに、お椀の隣には、細かく刻んでトロトロになったメカブも。2枚目と3枚目の間に何が起きたのか、想像が膨らんでしまいます。
この投稿は多くの反響を呼び、7.8万件の“いいね”を集めました。リプライ(返信)には、「カモがネギを背負ってきた! いや、ネギがカモを!?」「おいしくされちゃいましたね」「これは仕方ないね。おいしそう」「命をかけた勝負だったんですね」などの声が寄せられています。
「今までのカニ汁の中で1番だしが出ている」
投稿者である猫ひさしさんは、生き物が好きで日頃から観察しているそう。「身近な生き物の魅力をいろいろな人に届けられたらいいな」という思いから、自身のYouTubeチャンネル「猫ひさしch」や、Xで動画や写真を紹介しています。
猫ひさしさんによると、イシガニを捕獲したのは偶然のことでした。メカブを採りにいったところ、「足元にいた」そうです。
「むやみに手を出すとカニに挟まれてケガをすると思います。私は足元が砂地だったので、足でカニを上から軽く抑えつけ、ハサミを掴んで捕まえました」
イシガニ汁のお味はどうだったのでしょうか。
「イシガニの味は甘味が強く、安いズワイガニなどよりも味は良かったと思います。家族で味噌汁にして食べたところ、妻は『今までのカニ汁の中で1番だしが出ている』と。また、普段はあまりカニを好まない息子も『このカニ汁なら食べられる!』と絶賛していました」
ちなみに、メカブは細かく刻んでから白だしやしょうゆで味つけをしたそう。また、ワカメの茎部分は炒め物に、葉の部分はカニ汁へ入れておいしくいただいたといいます。
大反響を受けて、とくに印象的だったリプライ(返信)は「ゆでられてもまだ(海藻を)離していなかったら完璧だった」という感想。「確かに、そこまで離さなかったらすごいなと思った」と語っています。
(Hint-Pot編集部)