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「一旦忘れよう!」 目標を見直した手帳が8.4万“いいね”の反響 バツをつけたポジティブな理由
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自分で決めたルールを守り、目標を達成するのは素晴らしいこと。一方で、一度決めたルールや目標に縛られすぎず、状況に応じて柔軟に対応するのも、価値ある判断といえるでしょう。X(ツイッター)では、そんなフレキシブルな決断をした人の手帳の写真が、大きな反響を呼んでいます。投稿主のめじ(@osoreooideath)さんに詳しいお話を伺いました。
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「きちんと区切りをつけられる感じが素敵」の声
「自分で決めたルールを自分で変更することもできる」
そんなコメントが添えられた写真には、スケジュール帳の余白が写っています。
そこに手書きされているのは「2月の目標」。そして、「週2お弁当(少なくても!)」と「週2ストレッチ」の文字の上には、大きなバツ印が描かれています。さらに、その下には力強い文字で、「一旦忘れよう!」と一言。
清々しさを覚える“ルール変更”の決意表明は話題となり、8.4万もの“いいね”が集まりました。
リプライ(返信)には、「大切なこと」「こんな励まされるメッセージ初めてだわ 私も一旦忘れる!」「無理とわかったら潔く変更するのも大切!」「明日から頑張ろう! じゃなくて、一旦忘れよう! って、きちんと区切りをつけられる感じが素敵」「このくらいのスタンスで生きていくのがいいのかもって、最近とっても感じる……」「自由は最強」など、多くの共感の声が上がっています。
1月の目標は完遂するも…「2月の忙しさを完全にナメていました」
「手帳を上手に活用する方の投稿を見るのが好き」という、めじさん。2024年は日記をつけることを習慣化しようと思い立ち、1月の目標は「日記を毎日書く」だったそうです。しかし、日記を始めて7日後には何を書けばいいかわからなくなってしまいました。
そこで、「手帳買ったんだけど日記の書き方がわからない」とXに投稿したところ、「日記なんてなに書いてもいいんだよ~!」などのリプライが届いたそう。そのコメントに背中を押されて、1か月日記生活は完遂できたといいます。
そして2月は、「週2お弁当(少なくても!)」と「週2ストレッチ」、2つの目標を設定することに。ところが、めじさんは潔く諦めることにします。1月は目標を達成できためじさんが、どうして2月は「一旦忘れよう!」となったのでしょうか。
「2月の忙しさを完全にナメていました。お弁当作りは、“なんとか、できんことはない!”のですが……。ストレッチのほうは、2週目にはクタクタに。会社から帰ってジムへ行くとか、ヨガマット広げて……と言っている、世の中のキラキラ会社員って『本当に実在していますか?』と思うくらい仕事に追われていました」
決めた目標を取り下げようとする場合、ちょっと後ろめたさを感じる人が多いはず。しかし、話題になった投稿は、クタクタでバツ印をつけたにしては、ポジティブなコメントや、清々しさや力強さを感じる筆遣いです。
めじさんは「後づけの考察ですけど……」と言いつつ、投稿をした際の心境を明かします。
「修正テープで消しても、良かったのかもしれません。ただ、決めたことを“最初からなかったこと”にするのはセコいかな……と。そんな気持ちが頭の隅っこにありました。それに、仕事が急に落ち着いて、“再開しよう”とやる気が出るかもしれないですよね。一旦忘れたことにして、仕事などを先に片づける。やるべきことを先に、“やっつけるぞ!”という気持ちから、こういった形にしたのかもしれませんね」
多くの反響が寄せられたことに、めじさんは「三日坊主といった声もありましたが、『月初の目標の中間評価、ちゃんとできていてエライ』や『キャパオーバーであるという結果を得るのも、大事なこと』『変更できない計画は悪い計画である』といったコメントが、印象深かったです」と語りました。
忙しさに追われがちな現代だからこそ、ときには客観的に目標を見直し、立ち止まることも大切。簡潔な投稿でそうした大事なことを教えてくれためじさん、今後の手帳活用も注目したいですね。
(Hint-Pot編集部)