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LA在住ナチュラリスト直伝 ファーマーズマーケットの楽しみ方と日本との違い
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ロサンゼルスの片田舎で夫と娘3人、鶏、豚、犬たちとともに自然に囲まれた生活を送るナチュラリストの小田島勢子さん。異国の地で食や環境の大切さを感じ、「育て、ともに生活する」そして「造る」ことを暮らしのスタンスに、野菜やハーブを育てたり、みそや酢などの調味料を手作りするなど、スローライフを楽しんでいます。今回は、日本でも年々増加傾向にある「ファーマーズマーケット」。新鮮な食材がお手頃価格で手に入るとあって人気ですが、ロサンゼルスとは違いがあるのでしょうか。家族で楽しめるファーマーズマーケットの魅力を綴ります。
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冬のロサンゼルスは朝がゆっくり
サマータイムが終わると一気に冬もようのここロサンゼルス。
冷たい空気が冴えわたり、日が昇るのが早い日本(私は日本のこの時間が大好きです)とは少々異なり、こちらは12月にもなると午前7時頃に日の出となり、あたりがゆっくりと白み始めます。
そして雨季にあたるこの時期は、湿気を帯びて立ちこめた霧が晴れる午前10時頃、ようやく太陽の光が窓から差し込みます。そのため、こちらの朝は動物の目覚めや鳥のさえずりさえも、日本と比べるとお寝坊です。
また、お寝坊はこんなところでも。週末各地で行われる「ファーマーズマーケット」。6時頃からオープンする日本の朝市とは違い、あたりが明るくなった8時を過ぎた頃からゆっくりとお店がオープンし始めます。
たっぷりのフルーツがお出迎え!
家から10分ほどのファーマーズへ着くとコーヒーの良い香り。ピーナッツをローストする香ばしい香りも漂ってきます。地元で焙煎された一杯のコーヒーを夫婦ですすりながら、通りを進んでいくとそこは子ども達のパラダイスが広がっています。
この時期のファーマーズは、果物が盛りだくさん。色々な種類のキノコも並びます。色とりどりの新鮮なフルーツがザクザクと切り分けられ、山盛りになったサンプル(試食)の香りに、皆ミツバチのように引き寄せられます。
ここアメリカではりんごやペアー(洋梨)、ぶどう、オレンジだけでもたくさんの品種があり、それぞれのサンプルをひとつずつ食べるだけでもお腹がいっぱいに。例外なく、我が家の子ども達もマーケットを一周するまでにフルーツでお腹が満たされます。