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皿やグラスの梱包 引っ越しの面倒な作業を楽にするには プロが解説
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教えてくれた人:伊藤 まき
引っ越しの「荷造り」は、壊れないように丁寧な梱包が大切。しかし、開封が楽になるよう、過剰すぎないことも求められます。とくにさじ加減が難しいのが、割れやすい食器やグラス類。そこで、整理収納アドバイザーの伊藤まきさんにコツをお聞きしました。
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100均の食器棚用シートが活躍
引っ越し荷物を作るとき、とくに気を遣うのが食器やグラスの梱包ですよね。割れたり欠けたりしないよう、丁寧にくるむことが求められます。しかし、その一方で丁寧に包みすぎるとかさばってしまい、段ボールが足りなくなってしまったり、時間がかかりすぎてしまったりすることも。
ポイントを押さえ、できるだけ楽に、そして安全に梱包するようにしてみてください。
まずやることは、食器用の段ボールの底に、バスタオルやエアキャップ(プチプチ)などのクッション材を敷きます。このひと手間で、破損がだいぶ抑えられます。
続いて、グラス類の内側には、緩衝材(エアキャップやクレープ紙を丸めたもの)を入れ、内側への衝撃を抑えるようにします。その後、クシャッとさせたクレープ紙や新聞紙等でくるみましょう。
とくに丈の高いグラス類は、必ず段ボールに立てて入れるようにし、隙間ができないよう新聞紙を丸めたものや古タオルを詰めて、中で動かないよう固定します。最後に、クッション材をかぶせるように載せてから上フタを閉じます。
スープ皿や取り皿など、重ねて収納できる食器を梱包する際は、100円ショップで購入できる「食器棚シート」がおすすめです。お皿のサイズにカットし、お皿を重ねる際、間にシートを挟みます。その後、全体を新聞紙等でくるむと、割れにくくなります。
その上から、養生テープでぐるっとひと巻きしておくと、ほかの皿を重ねた際にぶつかってヒビができたり、欠けたりするのを防ぐこともできます。
なお、大手引っ越し会社では、専用の食器ケースが用意されていることも。上記のような梱包の手間を省きたい人は、こうした食器ケースをあらかじめ手配しておくといいでしょう。
(和栗 恵)
伊藤 まき(いとう・まき)
整理収納アドバイザー1級、クリンネスト2級。ホテル清掃員や国鉄系レストランの厨房、内装会社、デパートの搬入搬出などで経験を積み、出版社に入社したのち独立。掃除しながら片づける「整理収納のプロフェッショナル」として各種ウェブメディアで記事を手がけ、掃除本の編集ライターとしても活躍中。
インスタグラム:maki_organize