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引っ越しの準備や作業で「しないほうが良い」“NG”行為は? 引っ越しのプロが解説

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

春は引っ越しする人が増えるシーズン(写真はイメージ)【写真:写真AC】
春は引っ越しする人が増えるシーズン(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 春は入学や入社、転勤などで引っ越しをする人が増える季節。とくに、3月から4月は引っ越しが集中する繁忙期です。自力で引っ越しをする場合、荷物の搬出入や移動を考えると、多少の費用はかかりますが、専門の業者に依頼するケースが多いでしょう。業者に依頼したものの、「少しでもスムーズに引っ越しを終わらせたい」との思いから、事前の準備や当日の手伝いをすることもあるかもしれません。しかし、意外にもその行為が引っ越しに時間をかけてしまうも。引っ越しをする際に、依頼者本人が事前や当日にしておくと良いこと、しない方が良いことなどを、引っ越し業者のアップル引越センター代表取締役の文字放想さんに伺いました。

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引っ越し前日までにしておくべきことは?

 引っ越しが決まってもどこから手をつけたら良いのかわからず、なかなか準備が進まないことも多いですよね。文字さんによると、次の5つのポイントを心がけて進めておくと良いそうです。

1. 荷物の箱詰め
 引っ越しで運ぶ物の箱詰めは、9割は自分で済ませておくと良いでしょう。衣装ケースはそのままでも運搬できますが、見られたくない物は段ボールに梱包します。また、すぐに使う物や大切な物には箱に目印を付けておくか、ご自身で運搬するのが有効です。箱に目印や行き先を書く際は、上面ではなく、箱が積み重なっても見える横面にします。玄関やキッチンは意外と時間がかかるので余裕を持って進めましょう。食器類などキッチン用品の箱にはしっかりと緩衝材を入れ、液体物は液漏れしないようきちんとフタを閉めます。

2. ゴミの処分
 可燃ゴミなどの処分は忘れずに。粗大ゴミや家電などは引き取りや処分までに時間がかかるので注意が必要です。引っ越し業者によっては、粗大ゴミや家電など処分に困る物の引き取りをしてくれるところもあるので確認してみましょう。

3. 新居の準備
 新居の間取りに合わせて、家具の配置などのレイアウトイメージをある程度決めておきましょう。迷ったら、引っ越し業者のスタッフに相談するとアドバイスをもらえます。新しい家具などを購入する際は、引っ越しの搬入とかぶらないように受け取り日時を調整しましょう。新居ですぐに新生活を始められるように、電気・ガス・水道などの手続きも忘れずに。

4. あいさつ
 賃貸物件の場合は、これまでの住まい、これからの住まいとなるオーナーや管理人へ事前に引っ越しのあいさつを済ませておくことも大切です。あいさつをしていなかったために、当日になって「引っ越しがあるとは聞いていない」などとトラブルになることもあるので注意を。

5. 冷蔵庫と洗濯機の水抜き
 冷蔵庫は中を空にして、コンセントを必ず前日までに抜いて水抜きをします。とくに夏場は、トラックのコンテナ内の熱気で冷凍庫内の結露が溶け出し、ほかの荷物が濡れてしまうことも。水抜きは必須です。同じく洗濯機も水分が残らないように、脱水を忘れずに済ませてください。

引っ越し当日 依頼主はどこで何をしていれば良い?

 いよいよ引っ越し当日。業者のスタッフがやってきて作業をしている間、依頼主は手持ち無沙汰で、何をしていたら良いのか悩むこともありますよね。文字さんによると「基本的に、依頼主さんがしたいことをして大丈夫」とのこと。

「携帯電話を使っている方、引っ越しの作業を見ている方、お食事をされる方など、それぞれいらっしゃいます。スタッフに話しかけていただくと、お互いの緊張がほぐれたり、引っ越しにまつわる珍しい話を聞いたりすることもできるかもしれません。ただし、外出する際はお声をかけてください。作業にあたってお客様に確認をしながら進めなくてはならないことが多々あります。搬入時の新居でも同じです」

 どこにいれば良いか迷うこともありますが、動線とかぶらない場所を心がけると良いそうです。とくに玄関までの動線は搬出の進行に左右するので、妨げにならないようにしたいところ。

「間取りによって違いもありますが、冷蔵庫は最後に搬出することが多いので、迷われたらキッチンで待機しておくと良いと思います。また、作業の動線を避けるのに、搬出が終わった部屋や、作業に影響がないような部屋の隅にいる方も多いです」

 また、小さなお子さんやペットがいる場合は、動線に近づけないようにしましょう。ぶつかってけがをしたり、衝突を避けようとして家屋や家財を傷付けてしまったりすることがあります。